Behind The Scenes【BTS】 (ページ6)

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-ANGE side-

翌朝、身体を揺さぶられる感覚で目を覚ます。

SA「おはようごじゃいます」

そこに立っていたシアンさんは、にっこりと笑った。

AG「え、日本語…」

SA「あー…きのう、すこし、にほんご、しらべました」

拙い日本語で一生懸命話してくれるシアンさんに、今まで感じていた不安からか、涙で視界が滲む。

SA「えっ！？え、ちょっと、大丈夫？」

JH「シアン？…えっ！シアンがAのこと泣かしてる！」

SA「え、や、ちが、いや違くはないのか？いやでも」

SG「あーあー初っ端から喧嘩すんなよー」

RM「A、大丈夫か？シアンにいじめられたのか？」

SA「違う！！それは断じて違う！！」

SG「言い訳は醜いぞー」

私のベッドの周りに全員集まって来て、騒がしくなる。

まだ完全に韓国語は聞き取れないけど、私を気遣ってくれていることは伝わった。

RM「どうして、泣いてるの？」

ナムジュンさんが、ゆっくりと話しかけてくれる。

AG「…シアンさんが、日本語で挨拶してくれて、感動、しました」

そう言うと、驚いたように目を見開くシアンさん。

JH「何だよお前〜やるじゃん」

SA「何よ、さっきまで私が泣かせたって騒いでたくせに」

そう言って少しじゃれ合った後、シアンさんは、「あ、それと」と切り出す。

SA「シアンさんじゃなくて、シアンオンニって呼んでよ」

RM「じゃあ俺達はオッパだな」

AG「え、あ」

SA「私達、もうメンバーなんだから。ずっと一緒に生活するんだよ？ほぼ家族みたいなものでしょ？…それに私」

シアンさんは私の頭を撫でながら続ける。

SA「メンバーに初めて女の子が来てくれて嬉しいの。もっとAのことを知りたい」

また視界が滲んだ。

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