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-SIAN side-


AG「痛っ」

JM「A!?大丈夫!?」

AG「ちょっと手ぶつけただけだよ、何でそんな焦ってるの」


防弾少年団のAに対する過保護具合は普通ではないと思う。

一応ジョングクがマンネという立ち位置ではあるけれど、Aの可愛らしい見た目とか、少し拙い韓国語が庇護欲を掻き立てるのだ。


JK「Aヌナはちょっと目離したらすぐ連れ去られちゃいそうな危うさがありますよね」

AG「何で私年下にこんなこと言われてるの?」

当の本人は心外だとでも言うようにジョングクを睨んでいるが、彼の言いたいことは物凄く分かる。


例えば、テレビ局の廊下で。


「連絡先教えてくれますか?」

AG「…え、私?」


Aはモテる。

日本人女性は受けが良いらしい。


AG「あ…えっと…そういうのはちょっと…」

Aはしょっちゅう男性に声をかけられているくせに、人見知り+自己主張をしない性格が相まって、普段の切れ味の良い性格からは想像もつかないほどキョドる。

彼女には男兄弟しかいないはずだけど、それが男慣れしているということには繋がらないらしい。


TH「あー、うちの事務所そういうの結構厳しいんですよね」

「いやでも連絡先ぐらいなら…」

TH「いやー事務所の娘みたいな立ち位置ですから。社長がうるさいんですよ」

一番うるさいのはお前だろと言いそうになるのをグッと堪える。


「じゃあ、また機会があったら…」

TH「はい、機会があったら」

そう言ってにっこりと笑うテヒョンの言う機会というのは、いつ来るのだろうか。

男性が立ち去った後、Aには見えないようにこっそりテヒョンにグッドサインを送る。


AG「オッパ…別に社長うるさくないよね?」

TH「あれ、連絡先交換したかった?」

AG「いや?」

TH「なら良いじゃん」

そう言ってAの肩に腕を回して彼女の顔を覗き込む彼は、あらゆる危険からAを守るのに一番と言って良いほど貢献している。


自分の可愛さの脅威というものに対して全くと言って良いほど無自覚なAを見て、思わず溜息をつきたくなるのを我慢する。

私だって人のことを言えないほど、Aに対して過保護なのだ。


AG「オンニ、これ食べる?」

SA「A可愛い」

AG「え…?」

思わず心の声が漏れてしまうと引かれてしまうけど。


.

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(プロフ) - 素敵なお言葉ありがとうございます😭 (1月13日 7時) (レス) id: 01a8b52627 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 思わず、泣いてしまいました。更新、待ってます。 (1月13日 5時) (レス) id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年1月6日 19時

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