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-ANGE side-


2日間に渡る試験が終わった次の日、私は母親と2人でお墓参りに行った。


母「初めて来たでしょ」

AG「…うん」


事故以来、私が彼女のお墓参りに来たのは初めてだった。

私が彼女に向ける顔なんて無いと思っていた。

でも、最早そんなことを言っているのも馬鹿らしいほど、時間が経っていた。


花を供えて、線香を立てて、手を合わせる。

思ったよりも特別な感情というのは湧かなくて自分でも引いた。


母「…行こっか」

ずっと手を合わせていた私を見兼ねて、母が言った。


母「何か食べたい物ある?もう明日帰るんだよね?」

AG「お母さんが作る物なら何でも美味しいから良いよ」

母「あんたいつの間にそんなこと言えるようになったの?」

AG「はは、メンバーのお陰かも」

母「…楽しそうで良かった」

そう言ってしみじみとした顔で私を見つめて来る母に、少しだけ目頭が熱くなるのを感じた。


母「あれ以来、Aが楽しそうにしてる所なんて見たこと無かったから。韓国に行くって言った時も大丈夫かなって思ったけど、むしろ良かったみたいね」

AG「…ごめんね、心配かけて」

母「良いのよ。むしろ安心した。それにしてもあんた、あんなに歌上手だったのね。ちゃんと歌ってる所見たこと無かったでしょ?その辺の歌手より全然上手だよ」

AG「自分の娘だからって大袈裟すぎるんじゃない?」

母「そんなこと無いよ、お母さん毎日親戚にもママ友にも自慢してるんだから」

AG「何それ恥ずかしい…」


ケラケラと笑う母親は、数年前に会った時と何も変わっていなかった。


.

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(プロフ) - 素敵なお言葉ありがとうございます😭 (1月13日 7時) (レス) id: 01a8b52627 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 思わず、泣いてしまいました。更新、待ってます。 (1月13日 5時) (レス) id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2024年1月6日 19時

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