Behind The Scenes【BTS】 (ページ34)

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-ANGE side-

デビューをしたと同時に、引っ越しをすることになった。

流石にデビューしたからには、男女が同じ部屋で寝るのは良くないということだった。

TH「Aと部屋離れるの寂しいよ〜」

AG「何言ってるの、どうせ宿舎は同じなんだから」

TH「A絶対部屋から出てこないじゃん」

私に抱きつきながらブーブー言っているオッパを引き剥がし、荷造りを進める。

SA「テヒョン、Aは私が責任を持って世話するから安心して」

TH「ヌナに任せる気は無いよ」

SA「やーキム・テヒョン、いつからあんたはそんなに生意気になったの？」

TH「俺はずっとAの兄という立場に誇りを持って生きてるだけです」

SA「それを言ったら私だってAのたった1人の姉だよ」

TH「あ！それはずるいじゃん！」

AG「何なのこの人達…」

何故か喧嘩を始めた2人を放っておいて、リビングに向かう。

JN「A、荷造りは終わったの？」

AG「いや、なんかテヒョンオッパとシアンオンニが喧嘩してたから抜け出して来た」

JN「なんでまた」

AG「私の兄と姉の座を巡って喧嘩してる」

JN「くだらな！」

JK「ヌナは俺とずっと一緒にいたら安泰だよ」

AG「うんそうだね」

自分から言ったくせに、私が肯定すると照れているジョングクに笑いそうになる。

9人で過ごすには狭かったこの宿舎も、離れるとなると少し寂しくなる。

私が来たばかりの頃はあのソファーで韓国語を教えて貰ったな、とか、あのテーブルで皆んなでご飯食べたな、とか色々なことを思い出す。

あの頃に比べると随分この環境に慣れた自分に気づいて、なんだか感慨深くなった。

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