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-SIAN side-
ジョングクがAを探しに行ったきり、戻って来ない。
ジョングクからメールでマネージャーにAが見つかったと連絡が届いたのが20分前。
流石の遅さにメンバー達も心配し始め、自分達も探しに行こうと腰を上げたその時。
JK「すみません、遅くなりました」
ジョングクが戻って来た。
RM「おい、こんなに遅くなって何してたんだ…A?」
ナムジュンが、ジョングクの後ろに俯いて立っているAを見て言葉を途切れさせた。
TH「…A?どうしたの?」
Aと仲の良いテヒョンがAを抱きしめながら尋ねるが、Aは何も答えなかった。
RM「…取り敢えず、早くここを出なきゃいけない。Aは着替えて来い」
そう言われたAは、何も言わずに自分の服を持って更衣室に向かった。
SG「…ジョングク、何があった?」
JK「俺も分からないんです。見つけた時にはもう泣いてて、理由聞いても答えてくれなくて」
メンバー全員が黙り込んだ時、隣にいたホソクが耳打ちして来た。
JH「…ステージの時、客席に日本人を差別するようなボードがあったんだ。もしかしたらA、それ見たのかも」
驚いてホソクの顔を見ると、困ったように眉を下げた。
まだ18歳の少女が背負うにはあまりにも重すぎる内容に、言葉を失った。
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も(プロフ) - 素敵なお言葉ありがとうございます😭 (1月13日 7時) (レス) id: 01a8b52627 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 思わず、泣いてしまいました。更新、待ってます。 (1月13日 5時) (レス) id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:も | 作成日時:2024年1月6日 19時