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-ANGE side-
非公開練習生というのは、想像以上にメンタルがやられる。
自分のことを世間に知ってもらえないからというのはもちろんあるが、自分とテヒョンオッパ以外のメンバーだけでプロモーションビデオを撮ることもあった。
それが結構寂しかった。
TH「A、ちょっと外行こう」
AG「…うん」
他のメンバーが撮影しているのを端の方で一緒に見ていたオッパが、私のことをスタジオの外に連れ出した。
TH「あーもう!何で俺達なんだよー!早くデビューさせてよー!」
スタジオを出た瞬間に大声で叫ぶオッパに一瞬ひやっとして周りを見渡すが、誰もいなくてほっと胸を撫で下ろす。
きっとこの空気を明るくするために言っているのだと理解して、この人は私の前だとどこまでもお兄さんだな、と思った。
AG「もうすぐだよ、Vオッパ」
TH「あ、芸名で呼ぶのやめてよ。なんか恥ずかしいじゃん」
AG「何言ってるの、デビューしたら沢山呼ばれるようになるんだよ」
TH「じゃあ天使のように可愛いANGEっていうのにも慣れないとね」
AG「そのキャッチフレーズ本当嫌だ…」
TH「なんでよ、Aは本当に天使のように可愛いんだから良いでしょ?」
なんて話していると気づけば事務所内を一周していて、またスタジオに戻ると、PDに声を掛けられた。
PD「次はお前達も入れて撮影するからな、ちゃんと準備しとけよ」
その言葉を聞いた私達は、顔を見合わせて笑った。
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も(プロフ) - 素敵なお言葉ありがとうございます😭 (1月13日 7時) (レス) id: 01a8b52627 (このIDを非表示/違反報告)
凛音(プロフ) - 思わず、泣いてしまいました。更新、待ってます。 (1月13日 5時) (レス) id: f2426a3f71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:も | 作成日時:2024年1月6日 19時