Behind The Scenes【BTS】 (ページ21)

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-ANGE side-

宿舎を出ると、冷たい風が頬を撫でた。

韓国の冬は寒い。

しかも夜中となると余計に。

ポケットに手を突っ込んで、肩をすくめながら歩く。

どこに行こう。

いつも私はこうだ。

行き当たりばったりで、何も考えずに行動してしまう。

この前テヒョンオッパと行ったコンビニにでも寄ろうかと思い歩みを進めていると、突然後ろから肩を掴まれた。

驚いて振り向くと、息を切らした…

AG「ジンオッパ…？」

JN「もう、何考えてるの！？こんな夜中に急に1人で宿舎抜け出して！！」

AG「え、あ、いや…」

ジンオッパの見たことないほど恐ろしい剣幕に、思わず萎縮してしまう。

確かによく考えてみれば、夜中に勝手に宿舎を抜け出すなんて、ただの問題児だ。

眠れないからといって、この判断をするのはかなり間違えた。

JN「戻るよ」

AG「…嫌」

JN「…どうしたの？何かあった？」

何かあったのかと聞かれれば、あったのかもしれないし、無かったのかもしれない。

ただ、久しぶりにあの夢を見てから、自分が少しおかしいことは分かっていた。

AG「…分かんない」

JN「やー、分かんないって何だよ」

AG「…」

JN「…もう！！分かったよ！！どうしても戻りたくないなら俺が一緒にいるから！！1人で勝手に抜け出さないこと！！分かった！？」

AG「は、はい」

なんだかお母さんみたいだな、なんて思ったら笑えて来て、何笑ってるのってまた怒られた。

1時間後、2人で宿舎に戻ると、リビングでシアンオンニが待ち構えていた。

SA「A！！どこ行ってたの！？ああジンオッパがいてくれて本当に良かった。あんた1人だったら何が起こってたか分からないんだからね！？」

お母さん2号だと思って笑うと、何笑ってるのってオンニにも怒られた。

ねえ、知ってる？

シアンオンニとジンオッパって、とってもお似合いだよ。

でもこれはまだ言うべきことではないと思うから。

このことはそっと胸の中に仕舞い込んでおくね。

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