検索窓
今日:4 hit、昨日:20 hit、合計:105,116 hit

07 ページ7

「藍沢と横峰だいじょうぶっすかね〜。あんな状態でヘリ乗って」

あのあとクルーズ船の事故でドクターヘリ要請がかかり、藍沢と横峰は出動していった。
Aは救命室で準備をしていると、藤川が話しかけてきたが、Aはそっけなく返す。

「知らない」
「てか、横峰がICUで泣いたってまじっすか?やっぱり藍沢のせいっすか?
 まったく藍沢もしょうがない奴っすよね〜。前から俺は言ってるんで」

「藤川」

Aが藤川の話を遮る。その声は血も凍るような冷たい声で、藤川はびびる。

「は、はい?」
「うるさい。とっとと準備して」
「す、すみません。」

藤川を睨みつける様にしてAが言うと、その恐ろしい顔に藤川は一瞬固まってしまった。
そしてすぐさま緋山の方へとそそくさ逃げていった。

「こっわ!どうしたんだよ、A先生?」
「わかんない。恐すぎて近づけないんだけど」
「やっぱお偉方のおじさん達?」
「違うんじゃない?さっき白石が、A先生が藍沢のこと追いかけていって、戻ってきたらあんな状態だったって言ってたから」
「また藍沢か〜」
「まったくフェロー達泣かすぐらいならいいけど、A先生怒らせないでよね」

「緋山、藤川」

「「は、はい!」」

こそこそと話をしていた2人は後ろの方から冷たい声で急に呼ばれ、慌てて振り返る。

「点滴は?輸血の準備も」
「い、いますぐ!」
「お、俺、輸血の準備します!」

「白石!」
「え?あ、はい!」

触らぬ神に祟りなしとばかりに、先程まで部屋の隅で静かに作業していた白石だったが、
急にAに呼ばれ慌ててそばに行く。

「ヘリの到着はいつ?患者の情報は入ってきたの?」
「えっと、確認します!」


Aの恐ろしい雰囲気に白石達だけでなく、救命にいる全員が怯えてしまって、
雰囲気は今朝とは比べものにならないぐらい最悪だ。


もぉ〜藍沢先生、どうにかしてよ〜。


白石はおそらく元凶であろう現場にいる彼を思い浮かべながら、
心の中で嘆いた。

08→←06



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (58 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
273人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

beth1004(プロフ) - 百合さん» ありがとうございます! (2017年9月25日 16時) (レス) id: a452bc95bb (このIDを非表示/違反報告)
百合 - この小説の藍沢カップルが大好きです! (2017年9月24日 23時) (レス) id: 9411ab6b90 (このIDを非表示/違反報告)
beth1004(プロフ) - kei-k.shoさん» そう言って頂いて嬉しいです!頑張って更新していこうと思うので、よろしくお願いします! (2017年9月24日 21時) (レス) id: a452bc95bb (このIDを非表示/違反報告)
kei-k.sho(プロフ) - 初めまして!同期設定が多い中、先輩設定というのが新鮮で続きが楽しみです^ ^更新頑張ってください!楽しみにしております! (2017年9月24日 18時) (レス) id: 1bb52ee427 (このIDを非表示/違反報告)
beth1004(プロフ) - りなさん» 温かいコメントありがとうございます!マイペースにですが、更新頑張りますのでよろしくお願いします! (2017年9月24日 15時) (レス) id: a452bc95bb (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:りょう | 作成日時:2017年9月23日 14時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。