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いやガチで笑えんからな。
借金作って蒸発して、金返してるの私。おかしいよねぇこれ。ちなみに母はもっと前に他界他界。顔も覚えてない。ただ病弱で、優しい人だけど頼りなかった。
クズ×病弱の娘が私。なんでこんなに素敵な(笑)に育ったのかと言えば、夜蛾先生のおかげである。
あの人は路頭に迷った私を拾い、私の妹の生活費を出してくれているのだ。高専入る前まではある程度の面倒を見てくれて、そのおかげでまともな善性を築けた。私の善性の元は、母と夜蛾先生だと思う。
ただ、借金の話は夜蛾先生に言ってない。いや、言ったけど、「もう返済し終わった」って伝えてる。流石にこれ以上迷惑はかけらんないし、夜蛾先生でも払えるか微妙な金額だから。
「借金があるから、悟に“お試し付き合い”なんて言ったんですか?」
「え、うん。絶対返し終わんないからね。勿論五条家に嫁ぎたくないってのもあるけど」
「借金はまだしも、嫁ぐって…まだ学生なのにそんなことを考えているんですか」
「ん〜、呪術師の家は未だに政略結婚とかしちゃうタイプだからね。結婚も子供作んのもバカ早いの。今のうちなら婚約者いても不思議じゃないよ」
五条家と結婚したい家系はかなりあると思う。上澄みに行くためのステップとして、五条悟の妻という立ち位置は美味しすぎる。まぁ実際には、五条家の言いなりになるんだけど。
どこいってもお先真っ暗。だから決めてるんだ、借金返済し終わったら超情熱的な恋をして身を滅ぼすと。真面目に生きててもつまんねーよ。カルメンみたいな人間になるんだあたしゃ。
「…五条君には言わないでね、借金のこと」
「一応聞きますけど、なぜ?」
「あの子は絶対、百パー肩代わりしようとするから。んな惨めになりたくないよ」
「でも、借金返済の期限、そろそろって…」
「よく覚えてんね〜。正確には“術師として払う”期限だけど。それが終わったら、私は術師専用の娼婦になるんだ。借金取りのおっさんとの約束」
もう既に確定と言える未来だ。高専卒業前に、私は消えるだろう。そして呪術界のお偉いさんの美味しいご飯になる。気持ち悪い話でごめんね。でも、現実逃避しても変わらんし。
あーあ、可哀想な私。でも悲観的になってこの仕事辞めたら、次に狙われんのは妹。大事な家族に指一本も触れさせないために、私は自分を売るのだ。
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バンジ(プロフ) - 是非お願いします!楽しみにお待ちしております(*^^*) (10月1日 19時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» また、夢主、五条悟の能力以外にも、変更する場合がございます。それでもよろしければ、ぜひ続編を書かせてください🙇 (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» コメントありがとうございます!夢主の反転術式の有無と、五条悟が他人に反転術式を使えない設定を公式そのままにして、考えてくださった展開を続編に使用してもよろしいでしょうか? (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - という感じでどうでしょうか(笑)長文すみませんm(。>__<。)m (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - に行けば、その分家の娘が五条悟に嫁ぐはずだった。だが、夢主が現れた事で目論みが大きく外れた為、夢主を敵視し大金を積んで伏黒パに依頼していた。それを知った五条がブチ切れ、裏切り者を炙り出す。夢主が静止するも止まらずその分家の家もろとも無下限で押し潰す。 (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:作者 | 作成日時:2023年9月20日 17時