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「先輩、ここ」
「んお！びっくりした」
急に止まられるから驚いてしまった。周りを見渡すと、確かに人の流れも止まっている。
どうやらここが1つの穴場スポットなようで、花火目的の人達が同じ方向を向いて、今か今かと始まるのを待っていた。
「ごめん、こんなに人がいるとは思ってなかった」
「なんで謝るの、別に平気だよ」
そう、平気だ。花火は今回見れなくても例のお仕事を終えてからなら見れるかもしれないし、人混みだって大した苦痛じゃない。
ただ、五条悟という人間とデートは、多分もう二度とないだろうから。もうそれが出来ただけで十分。
ありがとう五条君。私、もう人生の半分くらいは満足してる。
悔いは残ってない。だって凄く贅沢な時間だった。ただでさえ諦めかけていた高専での生活に加え、多少特殊だけど彼氏も出来た。おまけにその彼氏は私の事が大好きみたいだ。
だから、もう満足したから、悔いは無いから、この先のお仕事も苦じゃないよ。
可愛い可愛い後輩も、生活を支えてくれた先生も、私を嫌いにならないでくれた妹も、幸せすぎて怖いくらい、大好きだ。
よく頑張ったと思うの、辛い生活もあったけどさ。特にここ1年ぐらいの間は楽しくて楽しくて。
悔いなんてないよ。本当に、後悔もしてない。
してないから。
泣きそうになるな、私。
「あ、始まったよ、先輩」
歓声が上がる。派手な光を放って、花火が始まった。
大きな花火は空に模様を描いて、一瞬にして散って、それを隠すようにまた次の花火が上がる。
「すごーい」「きれー」と、周りから聞こえる声も、花火の音に段々かき消された。
五条君も、周りの人達と同じように花火に夢中だった。
そうか、君はこんなに大きな花火を見る家に生まれてないもんね。きっと話に聞いていたより何もかも大きく感じるだろう。
「綺麗だねぇ、五条君」
「だな。デートがここで良かった」
私の方を見て微笑む五条君。
私が微笑み返した後、また花火の方を向いて、その目に焼き付けていた。
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バンジ(プロフ) - 是非お願いします！楽しみにお待ちしております(*^^*) (10月1日 19時) (
レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» また、夢主、五条悟の能力以外にも、変更する場合がございます。それでもよろしければ、ぜひ続編を書かせてください🙇 (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» コメントありがとうございます！夢主の反転術式の有無と、五条悟が他人に反転術式を使えない設定を公式そのままにして、考えてくださった展開を続編に使用してもよろしいでしょうか？ (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - という感じでどうでしょうか(笑)長文すみませんm(｡>__<｡)m (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - に行けば、その分家の娘が五条悟に嫁ぐはずだった。だが、夢主が現れた事で目論みが大きく外れた為、夢主を敵視し大金を積んで伏黒パに依頼していた。それを知った五条がブチ切れ、裏切り者を炙り出す。夢主が静止するも止まらずその分家の家もろとも無下限で押し潰す。 (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：作者 | 作成日時：2023年9月20日 17時
