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「ね、これは?」



「…いいんじゃねぇの」



「君の髪の色に近いよね。綺麗」



髪飾りの色を褒めると必然的に五条君の色を褒めることになるのをいいことに、べた褒めしてからかった。

あー面白い。君はいちいちそれに左右されるんだなぁ。光栄だよ五条君。高値だろうがなんだろうが、もうヤケになって選ぼう。



「別に浴衣に合わせなくてもいいよ、先輩」



「なんでよ、どうせなら合わさせて」



「…」



「あっ、ねぇねぇ、これが素敵じゃない?」



1つの簪を指さした。青空みたいな色の飾りが吊るされている簪。



「五条君の六眼に似てるね」



「そう?」



「私から見たらこんな感じ。今まで見た中なら1番近いと思うよ」



「じゃあこれにすんの?」



「…そうだね。これがいいな」



その青色に見蕩れていれば、五条君がお店の人を呼んで、話をつけている。お値段の方を聞きたかったんだけど、五条君が聞かせてくれなかった。

怖いなぁそれで外歩くの。

苦笑いで会話に参加できずにいると、五条君が私に目配せしてきて、何かわからず首を傾げる。

すると、五条君と話していた店員さんが私だけを部屋に呼ぶ。どうやら、着替えるらしい。


案内された部屋の奥に、今日着る浴衣が用意されていた。
浴衣なの?あれ。限りなく着物に近いけど。

ぼーっとしているといつの間にかお店の人が増えて、椅子に座らされた。話しかけられながら髪のセットが始まる。
なんて手馴れた動きなんだ、こっちが吃ってる間にパッパッと終わっていく。

簪を付けるところで1度声をかけてもらった。何かこういうお店って、接客までもサービス満載だね。

そんで着付けに入る。そこでもまた言われたのが「五条様から御相談を受けまして」みたいな面白い話。何それ、ちゃんとお店の人に頼ってまで選んでくれたんだ。

曰く、凄く悩んでたけど、御自身の色をって後押ししたらそうなったとか。何それ、可愛いね。

すっごくドキドキしながらだったのに、いつの間にか懐柔も着付けも終わって、鏡を持ってきてもらった。


ね、五条君、大正解だよこの色。

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦 , 高専時代
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バンジ(プロフ) - 是非お願いします!楽しみにお待ちしております(*^^*) (10月1日 19時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» また、夢主、五条悟の能力以外にも、変更する場合がございます。それでもよろしければ、ぜひ続編を書かせてください🙇 (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» コメントありがとうございます!夢主の反転術式の有無と、五条悟が他人に反転術式を使えない設定を公式そのままにして、考えてくださった展開を続編に使用してもよろしいでしょうか? (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - という感じでどうでしょうか(笑)長文すみませんm(。>__<。)m (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - に行けば、その分家の娘が五条悟に嫁ぐはずだった。だが、夢主が現れた事で目論みが大きく外れた為、夢主を敵視し大金を積んで伏黒パに依頼していた。それを知った五条がブチ切れ、裏切り者を炙り出す。夢主が静止するも止まらずその分家の家もろとも無下限で押し潰す。 (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2023年9月20日 17時

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