後輩が私にベタ惚れな件について【五条悟】【呪術廻戦】

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その日は凄く早起きした。

めっきりしなくなっていた丁寧なスキンケアも、引き算しまくってた化粧も、念入りな持ち物チェックも、その日は全部立て直して完璧に仕上げた。

1つしか持ってないちょっとお高めの香水を少しだけつける。髪は前日にケアをしていた分楽にまとめられた。それでも時間は結構かかったけど。

買った服に負けないように、少しでも完璧な可愛いに近づけるように、努力した。

だから、鏡を見て嬉しくなった。これまでの人生で多分、1番可愛い私だ。



時間は既に歩いてギリギリだったから、急いで玄関を出る。
思わずスキップしたくなったけど、整えた髪が崩れると嫌なので我慢。


五条君の姿が見えて、もう既に今日までの努力が報われた気すらする。




「おはよ、五条君」




「…はよ、先輩」




「ね、どう？可愛い？」




早速その一言を求めて聞いてしまった。五条君は頭を掻きながら、段々頬を染める。



「…正直、こんなに可愛いと思わなかった」



「ふ、あはは！君は満点回答を出すのが得意だね」



「それ、褒めてる？」



褒めてるよ、べた褒めだよ。でもきっと、君がなんて言おうと「ブス！」とか言わない限りは満点だよ。



「それじゃ、行こっか」



大笑いした私に何も反応出来ずにいる五条君の手を取る。
今日は私から握った。ちゃんと恋人繋ぎで。

驚きながらも、少し笑って、五条君は握り返してくれた。

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