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五条君の雰囲気が怖い。凄い怒ってる。いや分かるよ、少しでもここで泣いて、「うわぁん怪我したの怖かったよぉ!」ぐらい言った方がいいのは。

でもそういうの言えるほど、呪術師って暇な職じゃないし、私そういうキャラじゃない。分かるよね五条君。第一怪我したのだって私が百パー悪いわけじゃ…いやでももっとちゃんと鍛錬しときゃあ良かったかなぁ。大富豪とかしてないで。

でもさ、私、もうすぐ高専やめるから。やめることになっちゃうから。だからちょっとぐらい遊びたいんだよ。


つらつらと言いたい言葉が浮かんでは、「まぁ言えないしなぁ」って消えていく。五条君の顔は相変わらず怖い。

前も思ったけど、美人が怒ると怖いね。圧があるよほんとに。

冷や汗が止まらずに、笑顔のまま硬直していると、先に声を出したのは五条君だった。



「…先輩は、なんでそんなに自分の事に無頓着なわけ」



「いやいや、無頓着では無いよ!自分のこと大好きだし…今回の件は不可抗力だったんだって。まさか準1級もあるとは思わないからさぁ」



「そこじゃなくて。……ヘラヘラすんなよ、こっちは本気で、いなくなんのかと思って、ダッシュで来たのに…先輩はなんとも思ってないのが…
あ゛〜〜〜ッ!違ぇ、んな女々しいこと言いたいんじゃなくて!」



もどかしそうに好き勝手喋る五条君。なんだか本当に情緒不安定だね君。




「先輩が悪くないことは俺も分かってんだよ…!
でも、今だってこうして、自分の事なのに他人事みたいに聞いてる先輩が……すぐ死にそうで、嫌だ…」




────珍しく、五条君が私の本音を言い当てた。

そうだよ、私は自分のこと大好きだけど、同時に、他人事のように感じてる。

実感が湧かないんだ。今までの人生、自分の身体使って生きてきたから。だから、自分を大事にするっていうのがわかんない。

ずっと自分が2人いる感覚。私のことを傍観している私がいるんだ。



でもね、五条君とかいうイレギュラーに好かれたって確定した時は、流石に傍観者側にはならなかった。他人事じゃなかった。
多分嬉しかったんだと思う。結構困ったけど、嬉しい気持ちも確かにあったんだよ。

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦 , 高専時代
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バンジ(プロフ) - 是非お願いします!楽しみにお待ちしております(*^^*) (10月1日 19時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» また、夢主、五条悟の能力以外にも、変更する場合がございます。それでもよろしければ、ぜひ続編を書かせてください🙇 (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» コメントありがとうございます!夢主の反転術式の有無と、五条悟が他人に反転術式を使えない設定を公式そのままにして、考えてくださった展開を続編に使用してもよろしいでしょうか? (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - という感じでどうでしょうか(笑)長文すみませんm(。>__<。)m (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - に行けば、その分家の娘が五条悟に嫁ぐはずだった。だが、夢主が現れた事で目論みが大きく外れた為、夢主を敵視し大金を積んで伏黒パに依頼していた。それを知った五条がブチ切れ、裏切り者を炙り出す。夢主が静止するも止まらずその分家の家もろとも無下限で押し潰す。 (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2023年9月20日 17時

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