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大慌ての足音がこちらに向かってくるのが分かる。

大方、あの子だろうなと予想した。





「硝子!先輩は…!」




「…落ち着け五条。生きてるよ」






五条君と目が合う。私の姿を見て、息を飲んだのがわかった。






「はぁい、五条君。五体満足の先輩ですよ〜」




「…っガチでビビらすなよ……」



五条君は、へなへなと床にしゃがみこんだ。
















結論から言うと、私は任務を失敗してしまった。

勿論私が生半可な覚悟で挑んだ大馬鹿者っていうのも原因なんだけど、それ以前に任務がおかしかった。

本来なら準1級の術師が挑むべき任務を、3級に苦労する私が行ってしまったのだ。
それがどういうわけか、おそらくだけど、“どんな呪霊なのか”を私で判断しようとしてたんだと思う。

つくづく思うのは、弱いってこういうこと。捨て駒扱いされることが多いんだ。




「いやぁ、運がいいよね。まさかちゃんと強い術師がすぐ来てくれるとは。おかげで手遅れになる前に家入ちゃんにみてもらえたの」



「…そうかよ」



五条君は、ベッドに座る私を見ながら、脱力するかのように椅子に腰かけた。

かなり心配かけてしまったようで、凄い剣幕だったのはやっぱり面白い。



「死ぬのかと思った、先輩が」



「まぁまぁ、死ななかったんだし結果オーライじゃない?お釣りが来るよ」



「あのなぁ!……いや、ごめん。大声出して」



少しびっくりしてしまったのが五条君に伝わったのか、謝られた。別に私もそんなつもりじゃなかったけれど、あまりにも情緒不安定な五条君にあたふたしてしまう。



「ご、五条君、心配してくれてありがとう。嬉しいよ。でもほんとになんともないんだ。家入ちゃんが治してくれたから」



「五条、先輩はそんなこと言ってるけど、運ばれてきた時片腕両足無かったから」



「ちょっと!なんでそういうこと言っちゃうかな!」



家入ちゃんが舌をべっと出して部屋から退散してしまった。煽るだけ煽って何してくれるんだこの子。

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦 , 高専時代
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バンジ(プロフ) - 是非お願いします!楽しみにお待ちしております(*^^*) (10月1日 19時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» また、夢主、五条悟の能力以外にも、変更する場合がございます。それでもよろしければ、ぜひ続編を書かせてください🙇 (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» コメントありがとうございます!夢主の反転術式の有無と、五条悟が他人に反転術式を使えない設定を公式そのままにして、考えてくださった展開を続編に使用してもよろしいでしょうか? (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - という感じでどうでしょうか(笑)長文すみませんm(。>__<。)m (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - に行けば、その分家の娘が五条悟に嫁ぐはずだった。だが、夢主が現れた事で目論みが大きく外れた為、夢主を敵視し大金を積んで伏黒パに依頼していた。それを知った五条がブチ切れ、裏切り者を炙り出す。夢主が静止するも止まらずその分家の家もろとも無下限で押し潰す。 (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2023年9月20日 17時

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