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妹のクラスのドアの前まで来た。胸が振動で破裂しそうで、表情筋が動かない。
いや何を怖がる必要があるんだ私。散々五条君に宥めてもらったろ。

勇気を出して、ドアに手をかけようとする。




次の瞬間、私の勇気には一切気づかず、五条君が平気でガラッと開けやがった。勢いよく。



大きな音に、教室の中の人達が、一斉にこちらを見る。

急にド派手なクソデカ男が現れたことによって、小学生は軽くパニック。そうだよね、君達の人生の中でも1番大きな人だもんね。

五条君もまさかそこまで騒がれると思ってなかったのか、私を連れて気まずそうに教室の端に並んだ。




私は、その騒ぎに乗じて、妹の姿を恐る恐る探した。
ふと、1人と目線が合う。

可愛い可愛い妹だった。

先生に怒られないように、控えめに私に手を振り、嬉しそうに振り返るのをやめる。

瞬間、緊張がフッととけて、汗が吹き出た。あぁ良かった、笑ってくれた、手を振ってくれた。



「…五条君」



「ん?何」



「ねぇ、良かった。私、嫌われてなかった…!」



小声でそんなことを伝えれば、五条君は呆れたように笑う。



「見てた。先輩に似てる。全然好かれてんじゃん」



「そ、そう思う?」



「誰がどう見ても、先輩の妹で、仲良いよ」



泣きそうだったかもしれない。

妹はそれくらい、私の中では宝物で、傷1つ付けたくない大事な物で、人で。私なんかが触っていいもんだと思ってなかった。

それが今、私は妹の授業参観に来て、他から見ても仲良くやれてる。

五条君ありがとう、君がいなかったら、きっと私はこの気持ちを知らなかったんだろうな。少し、大袈裟だろうか。

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦 , 高専時代
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バンジ(プロフ) - 是非お願いします!楽しみにお待ちしております(*^^*) (10月1日 19時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» また、夢主、五条悟の能力以外にも、変更する場合がございます。それでもよろしければ、ぜひ続編を書かせてください🙇 (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» コメントありがとうございます!夢主の反転術式の有無と、五条悟が他人に反転術式を使えない設定を公式そのままにして、考えてくださった展開を続編に使用してもよろしいでしょうか? (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - という感じでどうでしょうか(笑)長文すみませんm(。>__<。)m (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - に行けば、その分家の娘が五条悟に嫁ぐはずだった。だが、夢主が現れた事で目論みが大きく外れた為、夢主を敵視し大金を積んで伏黒パに依頼していた。それを知った五条がブチ切れ、裏切り者を炙り出す。夢主が静止するも止まらずその分家の家もろとも無下限で押し潰す。 (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2023年9月20日 17時

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