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恥ずかしがる五条君を何とか宥めて、漫画鑑賞会へと移った。各々が漫画読むだけだけど。

最近の漫画がここで読めるとは思わなかった。時代と共に漫画の中のノリも変わっていくんだなぁと思いながら、これもまた面白くて面白くて。
なんかさっきからおばさんみたいな感想しか出てこない。でも本当にいいなって思った。漫画もゲームも、1人で楽しめるところ。そしてそれをわざわざ、2人で楽しんじゃうところ。



「おわあ、この展開のまま次の巻出るまでお預けかー」



「あぁそれね。本誌だと連載してるから先読めるけど」



「うーん、やめとくよ。もし五条君さえ良ければ、五条君の次に新しいの読ませて」



「それは別にいーけど」



「ありがと。はぁ〜、ずっと同じ体勢だったから疲れた。そろそろ帰ろっかな」



「…ん、分かった」



五条君は少し名残惜しそうに立ち上がった。そのまま手を差し伸べられたので、引っ張りあげてもらう。
ちょっとしたところで紳士的なのずるいよな〜と思いながら、玄関まで行って靴を履いた。
横に置いてある五条君の靴がめちゃくちゃデカくて面白い。



「五条君は、またしばらく任務なの?」



「しばらくって言うよりかは、ちょこちょこあるって感じ」



「じゃあ、会えそうなら声かけてね。私は君より忙しくないし」



「分かった」



素直に頷く五条君は、出会いたての頃とは大違いで、何かと突っかかってきた生意気な後輩という面影はない。彼が遠くから「せんぱーい」と呼ぶ姿を、いつの間にか「可愛いヤツめ」と感じるようになっていた。

五条家の大事な大事な宝物。いや、もはや全人類にとって必要不可欠な人材といっても過言では無いこの子を、私が縛ってしまうのはやっぱり惜しい。
それでも、借金取りが来るまでの期間だけ、私が高専で学べる期間だけでも、五条君と楽しく過ごしたいと思った。もちろん、他2人の後輩とも。



「どうしたの、先輩」



「ううん、なんでもない。そんじゃ、またね」



「ん、また」



帰り際にぎこちなく笑った五条君の顔を思い出しながら、私は自分の部屋へと帰った。

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設定タグ:五条悟 , 呪術廻戦 , 高専時代
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バンジ(プロフ) - 是非お願いします!楽しみにお待ちしております(*^^*) (10月1日 19時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» また、夢主、五条悟の能力以外にも、変更する場合がございます。それでもよろしければ、ぜひ続編を書かせてください🙇 (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
作者(プロフ) - バンジさん» コメントありがとうございます!夢主の反転術式の有無と、五条悟が他人に反転術式を使えない設定を公式そのままにして、考えてくださった展開を続編に使用してもよろしいでしょうか? (9月28日 17時) (レス) id: 989ab1f730 (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - という感じでどうでしょうか(笑)長文すみませんm(。>__<。)m (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)
バンジ(プロフ) - に行けば、その分家の娘が五条悟に嫁ぐはずだった。だが、夢主が現れた事で目論みが大きく外れた為、夢主を敵視し大金を積んで伏黒パに依頼していた。それを知った五条がブチ切れ、裏切り者を炙り出す。夢主が静止するも止まらずその分家の家もろとも無下限で押し潰す。 (9月24日 23時) (レス) id: 00dbf37f9a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:作者 | 作成日時:2023年9月20日 17時

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