点滴 【61】 ページ12
慧side
Aも落ち着いた頃、
相談室のドアをノックする音が。
誰だろう……。
A「…っ…」
ドアが開くと顔が強ばるA。
相談室に来たのは山田だった。
涼介「ごめんね。A、点滴の時間なんだ。
1回、戻ろう?」
A「…っ…いやっ……(泣)」
折角泣き止んだのにまた泣き顔に
戻ってしまった。
涼介「そうだよね。でも点滴入れたら
またここで遊んでいいよ?」
A「嫌なの…グスッ…(泣)」
そう言って俺に抱きつくA。
Aも俺に説得されるのは
嫌だろうから背中を撫でてあげる。
涼介「んー、そっかぁ…。
ちょっと待っててね」
そう言って山田が相談室から
出ていった。
しばらくすると戻ってきて
一緒に来たのはまさかの大ちゃんだった(笑)
薮は今、外来でいないらしい。
大貴「こっちおいで?」
A「いや……(泣)」
Aがそう言ったけど
お構いなしにAを抱っこ(笑)
A「いや〜っ!(泣)」
大貴「すごいな…(笑)
Aちゃん、ちょっと頑張ってこよう?」
A「やだ……(泣)」
大号泣のAに驚きながらも
そのまま相談室から出て行った。
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作者名:山田光 | 作成日時:2020年11月22日 19時