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46話 ページ47
光side
�睫擇�らAのことを聞いて
Aの部屋へ。
この間の検査のとき
一緒にいてあげることができなかったから
今日は一緒にいてあげようって決めてた。
部屋に行くと1人で泣いてるA。
隣に座って指で涙を拭ってあげる。
トイレを済ませて処置室に移動するために
手を繋ぐとすごい冷たい。
呼吸も少し早い気がする。
「A、ちょっと落ち着こうか。
おいで？」
A「ん…」
ぎゅっと抱きしめると
すごくドキドキしてるのが伝わってくる。
A「…やっぱり…やだ…
やりたくない…(涙)」
泣かないようにって耐えてたけど
プツン、と張り付いてた糸が切れて
泣きだしてしゃがみ込んだ。
小さい身体で色々な不安と恐怖と
闘ってるって考えるだけで
胸が苦しくなる。
本当は痛いことも辛いことも
させたくない。
できることならずっとこうやって
ぎゅっと抱きしめててあげたい。
でもそれが1つも叶わないことが悔しい。
「そうだね。嫌なんだもんね。」
A「ｸﾞｽｯ…やなの…
痛いのも、苦しいのも全部…(泣)」
…きっとこれがAの本音。
ずっと耐えてて我慢してて。
「A、ちょっと向こう行こうか。
大丈夫。まだ処置室行かないから」
A「ｸﾞｽｯ…うん…(泣)」
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作者名：山田光
| 作成日時：2020年10月27日 14時
