虹色こども病院向日葵病棟 (ページ46)

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45話ページ46

Aside

朝、大ちゃんから"検査するからね"
って言われてずっとドキドキしてる。

検査ってあの痛い検査だよね？

やだな…前にやったときすごい
痛くてもうやりたくないって思ったのに。
またやらなきゃいけないの？(涙)

雄也「A、もうすぐ時間になるから
準備しようか」

「…っ…」

首を精一杯振る。

雄也「嫌か(笑)
トイレだけ行ってこない？

しばらく行ってないでしょ？」

それでも怖くて涙が出てくる。

雄也「トイレも嫌？
んー…ちょっと待ってて？」

雄也くんは頭を撫でると
部屋から出て行った。

何かされるのかな…怖いな…。
そう思ってると部屋に入ってきたのは
意外にもひかだった。

光「隣、座っていい？」

「ん…(涙)」

そう言ってベッドの縁に座ると
指で私の目から溢れる涙を拭う。

光「大丈夫だよ。
今日は一緒にいれるから。

ずっと手、繋いでてあげる」

「ｸﾞｽｯ…ほんとに…？(涙)」

光「うん(笑)
検査終わったら一緒に遊ぼう？」

そう言いながら頭を撫でてくれた。

「うん…」

光「準備できる？」

「できる」

光「偉いな～。よし、じゃあトイレ行こう」

「一緒に来て…」

光「うん、じゃあ個室の前で待ってるから」

ひかがいなくなっちゃうんじゃないか
って不安で仕方なくて
一緒に来て、ってお願いしたら
個室の前で待っててくれるらしい。

用を足してトイレから出ると
ひかが待っててくれて
それだけでも安心できた。