41話 ページ42
ある日__
裕翔side
数日前に治療が始まったAちゃん。
ロビーの様子を見に行くとソファーに
座ってぼーっとしてるAちゃんが
目に入った。
「Aちゃん、体調は大丈夫?」
A「…っ…うん…」
体調は大丈夫みたいだけど
様子がいつもと違う。
元気がないっていうか
泣きそうな顔してる。
「どうしたの?元気ないね。
何かあった?」
A「…っ…ん、(涙)」
そう言うと泣き出してしまった。
「ん?ちょっと辛くなっちゃったかな?」
A「んーん…(泣)」
「違うか(笑)
おいで?ぎゅってしよう?」
隣に座ってぎゅっと抱きしめる。
落ち着くかなって思ったけど
落ち着く気配はなくて。
きっと甘えたいんだと思うんだけどな。
多分、俺だとダメなパターンだ(笑)
大貴「A?どうした?」
A「んっ…大ちゃん…(泣)」
大貴「ん?(笑)抱っこ?
いいよ、おいで?」
Aちゃんを見つけると
Aちゃんの目線に合わせるように
しゃがんで優しく言った。
大ちゃんに抱っこされたAちゃんは
安心した顔をしてて
やっぱり俺じゃダメだったんだなって思った。
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作者名:山田光 | 作成日時:2020年10月27日 14時