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16話 ページ17
Aside
ギリギリまで抱っこしててくれて
時間になると『すぐ戻るから』って
私の頭を撫でて出ていった。
それから1時間。
待ってたけど、もう限界が来て
気付くと部屋を出て病棟の入り口に来てた。
あと、ここを出れば…
大貴「A？」
私を呼ぶ声が聞こえて後ろを振り返ると
大ちゃんが。
病棟を出ようとすると
大貴「待って待って(笑)」
「んん…やだぁ…ひかぁ…(泣)」
大貴「おっと。ごめんな。
大丈夫だよ？」
「いやだぁ……(泣)」
大貴「嫌だね〜。大ちゃんと一緒に
向こうで待ってよう？
もうすぐで戻ってくるから」
「やだぁ(泣)」
大ちゃんは私のことを抱っこした。
抱っこされるとなんだか安心できて
大ちゃんに甘えたくなる。
連れて来られたのは昨日も来た談話室。
ひかがいないのは寂しいけど
大ちゃんがぎゅっと抱きしめてくれた。
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作者名：山田光
| 作成日時：2020年10月27日 14時
