向日葵病室4 (ページ38)

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187話ページ38

ある日。

宏太side

今日は涼介が出張でいなくて
Aちゃんを1日預かることになった。

拒絶状態、って聞いて
ちょっと心配に。

拒絶状態ではあるけど
治療拒否はしていないみたいで
そこは大丈夫なんだけど

声を掛けると泣くし、
遊ぼうとしても"嫌だ"って拒否されるらしい。

俺が行ったら100%怖がられるよな^^;

でも放ったらかしにはできない。
診察も検査も処置も大事。

今日は、採血のオーダーも入ってて
まだ寝てるから採れてない。

もう8時過ぎてるし
起こして採血しちゃおう。

採血の準備はしてあったから
道具を持って部屋へ。

.

「Aちゃん、起きてー。」

A「んん……」

「おはよう^^

熱と血圧測ったら採血させてね^^」

A「……」

そう声を掛けると無言。

でも…熱と血圧を測っても
拒否したり、っていうのは無かった。

体温計が鳴ってディスプレイを見ると
37.8℃と表示されていた。

まだ熱下がらないか〜…。

脈拍は頻脈、血圧も少し低かった。

「こっちの腕借りるね^^」

A「んっ…んんっ…(泣)」

「ごめんごめん。やだね」

腕を触るとやっぱり嫌がった。

針を刺すともちろん…

A「んえーんっ‼‼(泣)」

大号泣^^;

必要な量採り終えて駆血帯を外して
針を抜いて止血した。