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8話 ページ9

Aside

裕翔「A、吸入の時間だよ」

「うん…」


夕方。


夜勤の裕翔くんが部屋に迎えに
来てくれて処置室で吸入した。


処置室から出て廊下を歩いてると
ナースステーションの方に
担任と学年主任が。


こっちには気付いてないけど
ここまで来るなんて最悪だ。


裕翔「ん?どうした?」

「学校の先生来てる…どうしよう…怒られる…(涙)」


また怒られるんじゃ…って思うと
息が苦しくなってきた。


裕翔「ゆっくり息吐こう?」


ゆっくり息を吐いて呼吸を落ち着かせる。


はぁ…死んじゃうかと思った。


裕翔「落ち着いた?」

「うん……」

裕翔「一応大ちゃんに来てもらおうね」


やっぱりそうなるよね…(涙)


痛いこととかされたらヤダな。


近くの談話室に入るとすぐに
大貴先生が来てくれた。


大貴「A〜、大丈夫?」

「今は大丈夫…」

大貴「そっか…急に苦しくなって

びっくりしたよね。

でも、もう大丈夫だからね^^

学校の先生には今は会えないって

伝えたから今日は来ないよ」

「うん……」


会わなくて済むのは安心する。


会ったら100%怒られるし。


でも…これからが怖いな。

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作者名:山田光 | 作成日時:2022年6月20日 20時

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