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6話 ページ7

大貴side

Aのお母さんから電話が掛かってきたとき
詳しく話を聞いたんだけど
その内容はあまりにも酷い内容だった。


Aが学校で受けたことの原因は
毎月学校を検診のために休んでいたこと。


校則で登校前に病院へ行くのは禁止。
予約時間を変更して夕方に検診っていうのも
もちろんできるんだけど早退して病院へ行くのも禁止。


診断書を提出しても中々理解してくれない
ってお母さんから聞いた。


学校へ行けなくなって数週間経つけど
毎日家庭訪問されて怒られる。
お父さんとお母さんが断っても
それでも怒りに来て校則で禁止だからスマホを解約しろ、
って言われるらしい。


しかも…Aの悪いところリストを
担任が書いて渡されたって。


そんな状態で休めるわけがないから
とりあえず環境が整うまで
入院させることにした。


学校とも話し合う必要があるかもしれないな…。


午前中の外来が終わって病棟に戻ると
山田からお昼を殆ど食べられなかったって聞いた。


低栄養起こしてるし
やっぱり栄養剤の点滴始めた方が
良さそうだな。


「A、ちょっといい?」

A「うん…」

「今から点滴始めようって思うんだけど大丈夫?」

A「…っ…やらなきゃだめ…?」

「お昼あまり食べられてないって聞いたよ。

身体が低栄養起こしててこのままだと危険。

少し頑張って点滴で栄養入れてあげよう?」

A「…っ…うん…」


少し説得すると頷いてくれた。

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作者名:山田光 | 作成日時:2022年6月20日 20時

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