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472話 ページ23

大貴side

看護師さんに処置の準備をお願いした。


本当は処置の補助もお願いしようと思ったんだけど
入ってきた瞬間Aが嫌そうな顔をしたからやめた。


そういえばこの看護師さん、
ちょっと厳しい人でAの苦手なタイプの人だっけ。


「押さえたりしないから動かないって約束できる?」

A「できる」

「ん、良い子。

じゃあ体勢整えてこのタオル腰に掛けられる?」

A「うん」


治療してると便秘になりやすくて
もう何度も浣腸してきてるからAも
どの体勢になればいいのか、っていうのは
わかってるからね。




準備ができて腰に掛かってるタオルを捲って
潤滑剤を塗ったチューブを挿入…ってあれ?


入っていかない。


出口で塞いじゃってるかな。


「A、ちょっと指入れるね」

A「えっ?!

いっ……痛いぃ〜(泣)」

「ごめんごめん。痛かったね。

じゃあお薬入れてくね」


摘便を終えて薬を入れていく。


A「出ちゃう‼」

「ダメ。今行ったらやり直しになるよ」

A「意地悪」


意地悪って(笑)

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作者名:山田光 | 作成日時:2022年5月15日 22時

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