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477話 ページ28

大貴side

「Aー」

A「……」


…うん、そうだと思ってた。


布団に潜り込んで最後の抵抗(苦笑)



「A、出てきてー」

A「やだ」

「やだ?どうして?」

A「チックんしない‼」

「あれ?さっき頑張るって言ってなかった?」

A「言ってない‼」

「怖くなっちゃったかな?

潜ってたら苦しいでしょー。出てきてほしいな」

A「やっ!やぁ‼」

「はいはい。チックん頑張るよー」



窓際のブラインダーは閉まってるから
向こうからこっちは見えないようになっている。
…多分騒ぎ声は聞こえてるだろうけど(苦笑)



「終わったらお昼寝しような」

A「やだぁ‼お昼寝しない‼

あっち行け‼」

「お口悪いねー。

お眠かな?ちょっと頑張ろう」

A「いやぁーっ‼」


すごい嫌がってるけど仕方ない。
このまま刺しちゃえ。


「チックんするよー」

A「やめてーっ‼」


チクッと針を刺そうとした瞬間
腕を動かしちゃって針がズレて失敗…。
可哀想だけど……もう1回頑張ってもらわないと。


「A、ごめん。もう1回チックんね。」

A「やだっ‼」

「こら、動かない。

動いたらまた失敗するよ」

A「…」


よし、大人しくなった。


2回目で針を入れることに成功。


「痛いことしないからお昼寝していいよ」

A「うぅ…グスッ…(泣)」


頭をポンポン、と撫でると目を瞑った。

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作者名:山田光 | 作成日時:2022年5月15日 22時

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