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109話 ページ10
涼介side
ロビーにAの姿が。
ソファーに座って俯いてる。
何かあったのかな……。
「A、大丈夫?何かあった?」
A「グスッ…(泣)」
えっ、泣いてる…?
「具合悪い?」
A「違う……(泣)」
「違う?そっか…」
でも、熱ありそうなんだよなー(苦笑)
「お部屋戻ってちょっとお話しよう」
A「んっ……(泣)」
「立てる?」
A「抱っこ……(泣)」
「いいよ」
本人は気付いてないみたいだけど
これはちょっと高いな。
部屋に着いてベッドに降ろそうとすると
A「やだぁ……(泣)」
離れたくないみたいで
ぎゅっと抱きついてきた。
こういう時の力ってすごいからな。
全然離せない。
「抱っこがいいの?」
A「ん……(泣)」
「熱測ってもいい?」
A「ないもん……(泣)」
「確認だけさせて?
A、ちょっと身体熱いよ?」
A「グスッ…(泣)」
ちょっとグズってるけど
体温計を挿入した。
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作者名:山田光 | 作成日時:2022年6月1日 22時