540話 ページ41
大貴side
朝までぐっすり寝てくれて安心。
ただ……今から起こして
採血しなきゃいけないんだよね〜^^;
多分…いや、絶対泣かせちゃうけど起こすか。
「A、朝だよ、起きてー」
A「んん…」
「寝ないの〜(笑)
もう朝だよ？」
A「んぅ……」
「熱測ってね」
体温計を渡すと素直に受け取ってくれたから
その間に血圧を測った。
A「…熱 ない」
「ない？見せてね」
…37.2℃。
残念。微熱がありますよ〜。
「採血したいから処置室行こうか」
A「…採血？」
「すぐ終わるから頑張ろう？」
A「んん……」
やっぱり嫌がった。
ベッドから降ろして手を引いて処置室へ。
「そこ座って？」
A「お部屋かえる……」
「お部屋帰る？じゃあ…お部屋で採血する？」
A「やぁ……」
「ん、ならここで頑張ろう。
終わったら一緒にお部屋帰ろうな(撫」
採血を終えてグズグズのAを
抱っこして検体を出しに行った。
部屋に戻っていつも通り診察。
とりあえず様子見でいいかな。
「ちょっとの間待てる？」
A「うん……」
「ご飯来たら食べちゃっていいからね」
今日は休みだから一緒に過ごすことにした。
他の子のところに行った後申し送りをして
着替えたらAのところに戻ってきた。
部屋に入るとお気に入りのうさぎのぬいぐるみを
ぎゅっと抱きしめていた。
「ご飯要らない？」
A「たべる…抱っこ…」
「えぇ……(笑)
甘えん坊だなぁ……」
昨日の夜と同じく抱っこして朝ご飯を食べさせた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 178人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：山田光
| 作成日時：2022年9月15日 23時
