535話 ページ36
大貴side
先に処置室に入って採血の準備をしていると
聞こえてくるAの泣き声。
その泣き声は処置室のドアが開いて
中に入ってきた途端ヒートアップした。
「A、どうした?大丈夫?」
A「やぁ〜あ‼(泣)」
「嫌?でもちょっとだけ頑張ってほしいな」
A「いやぁ〜っ‼(泣)」
うん、今の状況で"うん。頑張る"って
言うわけないよね^^;
落ち着かせてから診察しても
採血するときには絶対に泣かせてしまう。
仕方ないからこのまま進めよう。
「A〜、もしもしするよ〜」
A「嫌だぁ‼(泣)」
暴れるAをひかが何とか押さえてくれて
聴診を終えた。
そういえば今日、水分補給あまりできていない
って言ってたっけ。
「今喉痛い?」
A「@#$…(泣)」
なんて言ったんだろう……
まぁ…とりあえず喉診てみるか。
「A、あーん」
A「んん〜……(泣)」
光「あーんだよ?できるでしょ」
A「……ぁ」
小さっ(笑)
舌圧子を滑り込ませて口を更に開かせる。
A「オエッ…うぇぇぇんっ(泣)」
「ごめんごめん、終わりだよ〜(撫」
もしかしたら…って思ってたけど
脱水してるし、喉も赤くなっている。
可哀想だけど点滴は確定だな。
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作者名:山田光 | 作成日時:2022年9月15日 23時