HSJ病院小児科病棟2 (ページ11)

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61話ページ11

涼介side

「A、これ着けとこう？」

A「やだ…(涙)」

大貴「苦しくないの？」

A「やだ…(涙)」

泣くから、酸素が下がってって。
…で、着けようとすると
泣くからまた更に下がる。

熱も上がってるから
グズグズは落ち着く気配ない。

こんな感じじゃ休めないし
体力も持たない。

ってことで
解熱剤を使うことに。

1回熱が下がれば、
少しは寝れるだろうし。

愚図ってて
離れてくれそうにないから
大ちゃんが薬を取りに行ってくれた。

大貴「A、ゴローンして？」

A「やだっ！(泣)」

大貴「ゴローンするよ」

必死にしがみついてるけど
それを大ちゃんが離して
ベッドに寝かせた。

ジタバタ暴れて抵抗する
足を押さえると大ちゃんが
座薬を入れてくれて…。

Aもいっぱい泣いて
疲れたのかウトウト。

その隙に酸素を着けて。

…うん、気付いてなさそうだな。

それから5分くらいで
限界が来て寝息を立て始めた。