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54話 ページ4

大貴side

しばらく、背中をトントンと
してあげてると
段々と落ち着いてきた。

「中、入ってみる?」

A「んっ…うん…(涙)」

検査室に入ると
怖いのかまた泣き顔に戻って
白衣をぎゅっと握ってきたA。

ここ、小児科病棟と違って
可愛くないし、雰囲気も
独特だからなぁ…。

看護師さんもいつもと
違う看護師さんだし。

「先生いるから大丈夫だよ?」

A「んっ…グスッ...(泣)」

「ここ座ろうか」

A「んん〜っ…(泣)」

必死にしがみついて
離れようとしないA。

「検査終わったら
いっぱい抱っこしてあげるから
今はちょっとだけ我慢しよう?」

A「ん…待って…(泣)」

「…わかった。
じゃああの時計の長い針が
1つ進むまでね?」

A「うん…」

とりあえず、1分間
時間を置いて検査を始めることに。

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作者名:山田光 | 作成日時:2019年4月19日 23時

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