私のお兄ちゃん。2

51話 ページ3

ある日__

Aside

この間の検査の結果が
少し悪かったらしく、今日のお昼から
点滴が始まる。

やだなぁ……

って思った頃にはもう
遅くて…カウンセリングルームがある
場所に来ていた。

慧「あれ、A？」

「あっ…」

慧「どうしたの？」

「えっと……」

慧「とりあえず、中入ろっか」

部屋に入ってソファーに座った。

全部見抜かれてたみたいで

慧「大ちゃんに電話してくるね」

「ん……」

大貴先生に電話するからって
部屋から出て行った。

どうしよう…。

戻りたくない……(涙)

色々考えてるうちに慧先生が戻ってきた。

慧「A、やっぱり
戻っておいでって言ってたよ」

「……っ…ﾌﾙﾌﾙ(涙)」

やっぱり…そうなるよね…(涙)

でも戻りたくない…。

慧「嫌だね。
でも、大ちゃんもお兄ちゃんも
みんな心配してるよ？」

「……」

慧「先生も一緒に行くから
一緒に戻らない？」

そうだよね…。

お兄ちゃんも絶対心配してる。

「…戻る……(涙)」

慧「偉い偉い。
じゃあ行こっか」

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