太陽と月〜in×ar〜

12 Kei.side ページ12

大「ふはっ！」






一口食べた瞬間にキラッキラの笑顔を向けてくれた。





大「ひのひゃんひゃいひほょー」





きっと、「うまっ！」って言った後に「いのちゃんサイコー！」って言ってる。



小さい頃から変わらず口の中にものをいっぱい入れて喋ってるから




慧「大ちゃん、口の中にいっぱい入れすぎ」




俺が注意すると、口の中が無くなった大ちゃんが口を開いた。






大「えへ。なんかくせなの。
しかも、一番早く感想言いたくて」







ぺろっと舌を出した大ちゃん。








・・・・・・可愛いから許す。







大「あ、そうだ」





何かを思い出したかの様に、目を少し大きくした。






慧「なになに？」






大「いのちゃんさ、昔の写真ってある？」





昔の写真・・・？






慧「アルバムってこと？」






大「うん」






また、口の中に大量のオムライスを放り込んだ大ちゃん。





もう・・・。この5歳児は学びを知らないらしい。





慧「あると思うけど・・・・・・？
どうしたの？急に」






アルバムなんて、なにに使うんだ・・・？







大「ひゃのね、むひゃひのひゃひん
を・・・・・・」








途中まで言いかけた大ちゃん。





そして、全部飲み込んで、また話を始めた。





大「あのね、昔の写真を見たくなっちゃって。
アルバム巡り・・・しよっかなー・・・なん
て」





あぁ。そういうこと。





慧「じゃ、後で出すね」

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