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三百四十三夜。 ページ45

「14番目!!」



リンクの術である針がフィードラの方へ猛スピードで飛んでゆく。
しかし一歩間に合わず、ネアが居た場所から地面を揺さぶるような爆音が鳴った。



14番目がノアの攻撃によって大ダメージを受けた。









その場に居合わせた誰しもがそう思っただろう。



「ぶう…っ、今度は誰だぶう!」



フィードラの拳を止める透明の結界。14番目の前に、銃を構える女の姿があった。



おびただしい量の血と共に意識を失っていた奴だと理解したネアは、すぐさま壁を見る。
そこには先ほどまでそこにもたれかかっていた証拠である多量の血があった。



「(こいつ…意識が戻った瞬間に移動してきたのか…!?)」



ありえない意識の回復さと動きにネアも唖然とする。



「おまえ…死んでたんじゃ…」



『勝手に殺さないでくれる?そう簡単には死ねないのよ』



気丈に振る舞うAだが、その足元には治癒が追いついていない胸元から数滴の血が滴り落ちていた。



朧気ながら、目の前にいる少々気味の悪いノアからの攻撃をネアが受け流してくれていたことを覚えている。



彼の中のアレンがしてくれたことなのか、はたまた過去のネアの気持ちが働いたのか分からないが、私の命が救われたことには変わりない。



『ありがとう』



「!!」



今はネアが出てきているアレンに向かって感謝の言葉を伝える。目を見開いたように見えたが、今は彼の様子を観察している暇はない。



次の攻撃をしてこようとしているノアに向かって私は引き金を引いた。ノアは当然のように弾丸を避ける為、上半身を後ろへと倒す。



結界はそのまま。私も攻撃してこれないと考えたのだろうか?



『弾は一つじゃないのよ』



ノアが避けた弾丸の直後に目の前の結界を壊すための弾丸を打つ。ノアが形成を立て直す前に私は左足を踏み込み、リンクの針が僅かに刺さっている腹部目掛けて右足を突き出した。



「うっ…!」



Aの力強い蹴りにより、フィードラの腹部にはリンクの針が深く突き刺さる。
よろけるフィードラを横目に、Aは素早くリンクの傍に移動した。



「A!身体は…傷は、大丈夫なのですか!?」



『んん…傷に関してはまだ治癒が追いついてないから微妙。でもずっと寝てる訳にはいかなかったから』

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あずさ - お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしています!! (2020年1月28日 18時) (レス) id: dc5172fd12 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - こんにちは。アレンくんと夢主ちゃんの今後が楽しみです。お忙しいかもしれませんが、更新頑張ってください! (2019年8月17日 1時) (レス) id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
歩。(プロフ) - 更新お待ちしてます! お忙しいとは思いますが楽しみにしています! (2019年4月23日 4時) (レス) id: f251146aad (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 楽しみにしてます(`・ω・´)ゞ (2018年10月20日 19時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - めちゃおもしろいです!!!続き楽しみにしてます!!!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 89165a1c38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アストル | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年8月26日 23時

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