三百二十四夜。 ページ25
神田から情報が得られた、と言っていた。こいつは記憶を消すだけでなく、触れた相手の記憶までもを読み取ることが出来るのか。
『…クロスを殺したのは貴方でしょう？どうしてクロスを殺した？何故自分に関わった者の記憶を消せる？貴方の能力は何？』
「…おかしいな。君の記憶は消したはずだが…どこで知ったんだ」
『私の質問に答えて』
「メモリー本人だった挙げ句、現在はイノセンスを所持するエクソシスト…。そして、消したはずの記憶まで蘇っている…。君もそこの木偶の坊と同じだよ」
男は口の中から木の破片のようなものを取り出した。それを見たティムはバシバシとオフモードになっていた神田のゴーレムを叩き、目を覚まさせる。
【繋がった！？つ、繋がりました！】
【え、マジ！？】
【こちら探索部隊！このやろう、神田どこにいるのでありますかぁぁあ！】
「…あぁ、なるほど。教団の者たちが来ればワタシが退散すると考えたのか」
『貴方からはノイズ音が聞こえない。アクマでもないし、その身体能力は人間でもない。そうでしょ？』
「音？君はアクマの音が聞こえるのか。それをいうなら、ノアメモリーを宿し、アクマの声を聞きエクソシストをしている君こそどちら側の人間なんだね」
以前の私なら狼狽え、どう答えれば良いのか悩んだのだろう。でも今はハッキリとその問いに答えることができる。
『私はエクソシストの那木Aよ。以前もこれからもエクソシストとして生きる。そしてそれはアレンも同じ』
「…そうか、よく分かった。お前は厄介者ではない。排除すべき邪魔者だ」
今まで以上に殺意に満ちた男の身体がゆらりとこちらに揺らぐ。しかしその首には二本の足が絡みついていた。
ボキンと骨が折れる嫌な音が聞こえ、男は目の前に倒れる。ハッと息を呑んで、私は神田の元に駆け寄った。その目からは先ほど私のイノセンスに生え出てきたものがウネウネとうごめいている。
『神田！神田！！』
「俺の…アタマを、勝手にいじんじゃねぇ…」
神田の意識はまだ戻っていない。早くこの場から、この男から離れないと。頭を銃で撃たれても平気だったこいつが首の骨を折られたくらいで終わるなんて考えられない。
【女の声…まさか、A元帥の声か！？】
【はぁ！？と、逃亡したA元帥もいるのか！】
【確定ではありませんが、先ほど声が…】
【まぁいい！神田は無線ゴーレム切るなよ！】
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あずさ - お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしています！！ (2020年1月28日 18時) (
レス) id: dc5172fd12 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - こんにちは。アレンくんと夢主ちゃんの今後が楽しみです。お忙しいかもしれませんが、更新頑張ってください！ (2019年8月17日 1時) (レス) id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
歩。(プロフ) - 更新お待ちしてます！ お忙しいとは思いますが楽しみにしています！ (2019年4月23日 4時) (レス) id: f251146aad (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 楽しみにしてます(｀･ω･´)ゞ (2018年10月20日 19時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - めちゃおもしろいです！！！続き楽しみにしてます！！！！ (2018年1月20日 21時) (レス) id: 89165a1c38 (このIDを非表示/違反報告)
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