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三百二十六夜。 ページ27

「やっぱり、Aちゃんと何か接点があったようだね」



何かを知るようなティエドールの話し方に、神田は訝しげな視線を向けた。



「突然電源の入ったキミのゴーレム越しに、小さくだがAちゃんの声らしきものが聞こえたと探索部隊が言っていたんだよ。それに対して、私は否定も肯定もしなかったけれど」



「あいつは…」



「教団内ではAちゃんが逃亡したっていうことも大きな騒ぎになっている。いや〜彼女ほどの使い手がいなくなると任務も中々きついものがあってね。


長官がウォーカーくんの事を話したと聞いた時、絶対Aちゃんは彼の事を助けに行くんだろうなとは思っていたよ。そうだろう?」



ニコッと神田に笑いかけるティエドール。この人はどこまで分かっているのか。全てを分かっているような優しい語り方に、神田は驚きを隠せない。



「…Aがルベリエと話した時、あいつはモヤシの事じゃなく14番目の方を重要視していたらしい。それに嫌気が差したAは強行突破で教団を出ることを選んだ。逃亡した理由はこれだ。決してAがメモリーに飲まれてやった行動じゃない」



「そんな理由が…私もAちゃんの事を疑っているわけじゃない。彼女にはお世話になったし、同じ元帥同士だからね。それに教団内のリナリーやマリだって、私と同じ気持ちだ。信じている仲間はいる」



でも、とティエドールは口を開いた。



「そんな一部の者たちが信じても、中央庁には敵わない。Aちゃんは依然逃亡した者として捕縛令が出ている。エクソシスト権限凍結について発表されていないのは中央庁が何かまた企んでいるのかもしれない」



ジョニーとAを無事に送り届けることはできた。でも…俺にはまだやるべきことがある。



「さて、キミはどうするんだい?」



「…上等だ。その条件、受けて立つ」



「うん、そうこなくちゃね」













ドンッ



『いった…』



ティムに投げられた私は、少し離れた家屋の屋根に着地した。
思いがけず放られたこともあってか着地体勢があまりよくない。おかげで腰を思いっきり打ってしまった。



……ティムは咄嗟に私をあの男から守ってくれた。ティムがあの時私を放り投げていなかったら、今頃良くて記憶を消され、悪くて命を取られている。



今戻っても、探索部隊が駆けつけている可能性が高い。私はただ神田とティムの無事を信じるしかない。

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あずさ - お忙しいとは思いますが、更新楽しみにしています!! (2020年1月28日 18時) (レス) id: dc5172fd12 (このIDを非表示/違反報告)
Rico(プロフ) - こんにちは。アレンくんと夢主ちゃんの今後が楽しみです。お忙しいかもしれませんが、更新頑張ってください! (2019年8月17日 1時) (レス) id: 3a6a1a4cba (このIDを非表示/違反報告)
歩。(プロフ) - 更新お待ちしてます! お忙しいとは思いますが楽しみにしています! (2019年4月23日 4時) (レス) id: f251146aad (このIDを非表示/違反報告)
ノルン(プロフ) - 楽しみにしてます(`・ω・´)ゞ (2018年10月20日 19時) (レス) id: 265a916812 (このIDを非表示/違反報告)
パオパオ - めちゃおもしろいです!!!続き楽しみにしてます!!!! (2018年1月20日 21時) (レス) id: 89165a1c38 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:アストル | 作者ホームページ:http  
作成日時:2017年8月26日 23時

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