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Aがキングの隣から離れてしばらく経ったころ。
キングはAの気配を感じなくなり、目を開けた。
キング「A…？」
目をこすりながらキョロキョロと辺りを見渡す
キングの視線はある一点を見て止まった
そこには下に続く扉の前にしたたる数滴の血があった。
キング「(昨日はなかったはず…)」
キング「A！！」
バッと神器から飛び降り、キングは下へ降りていった。
階段をおりていくにつれ、ジャーっと水を勢いよく流す音が聞こえてくる
キングはその音の場所へ走った
キング「A！どうかしたの！？」
貴「キング！？」
Aは突然現れたキングに驚く。
貴「大丈夫だよ…うん、大丈夫…」
大丈夫だと何回も呟くA。
その声と手は微かに震えていた
顔も少し引きつっている。
キング「でも、A…」
キングにはただ事ではないと分かっていた。
洗面所にうっすら漂う血のにおい。
そしてAの足下に落ちている数滴の血。
キングを安心させようと、Aは引きつった顔で無理矢理笑顔を作った
貴「キング…私は大丈夫だよ。それよりまだ眠いでしょ？」
キング「Aっ！！」
唇を噛みしめてキングはAに勢いよく抱きついた
貴「…キング…？」
キング「…オイラにはAに今、どんな理由があるのかなんて分からない…。聞きたいことだってたくさんある…。でも！今、無理に聞こうとは思わない」
貴「…」
キング「Aの、自分のタイミングで良いから…。それまでオイラはずっと待ってる。だから、あまり無理に笑ったりしないでおくれよ…！」
声を震わせながら、ぎゅうと強くAを抱きしめるキング
心配をかけたくない、という私の気持ちが逆にもっと心配をかけさせてしまったみたいだ。
貴「ありがと、キング…。いつか必ず話すよ。すべて。その時まで待ってて…」
キング「待ってるよ。ずっと」
貴「…うん。心配してくれてありがとう」
キング「あ、当たり前じゃないか！君はオイラにとって大切な…！！」
貴「大切な？」
キング「た、大切な…友達なんだからね！それじゃあオイラは朝日でも見に行って来ようかな！アハ、アハハ！」
挙動不審キングだ。
Aはクスッと笑ってキングの背中を見ていた。
荒かった息も、自然と元に戻っていたらしい。
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トロンボリ - すごくいいです！ 一瞬でお気に入りでした！ (2015年6月9日 19時) (
レス) id: 20413c34ea (このIDを非表示/違反報告)
有栖院 御枝(プロフ) - 凄くいい作品ですね！すぐお気に入りに登録してしまいました！応援しています。頑張ってください (2015年3月13日 12時) (レス) id: f0369a22dc (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - すかぁれっとさん» ありがとうございます！頑張りますね！ (2015年2月10日 22時) (レス) id: debaada4f5 (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - あんみさん» 隠された力…魔神ですね！コメントありがとうございます！ドキドキものを書くのは私の目標でもあるので、これからも頑張ります！ (2015年2月10日 22時) (レス) id: debaada4f5 (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - 瀬結さん» キング可愛く書けてますか！？よかった…！そういってもらえると安心します！更新、頑張りますね！ (2015年2月10日 22時) (レス) id: debaada4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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