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貴「痛い…離して」
Aはある部屋に連れてこられた。
両手には手枷がついていて、自由に動けないようになっている
貴「(こんなのつけなくても、私は何もしないのに…)」
というか、何もできないんだけどね…
「貴様、何をしたのか分かっているのか!」
「今さら後悔しても遅いぞ!」
見習いと思われる兵士たちが私に向かって叫ぶ
Aはただただ、下を向いて黙っているだけだ
あのピンク色の髪をした聖騎士は、黙ってこちらを見ていた
?「(この女…何か感じる…。思い出せないが…)」
ドアがノックされ、一人の男が入ってきた
「ヘ、ヘンドリクセン様!」
ヘンドリクセンと呼ばれた男は、手下を後ろにひかえて私の目の前にやってきた
?「何の用でしょうか?」
ヘン「そう睨むな。この女の処罰は決まっているのか?」
?「いえ…まだですが」
ヘン「……。ならば、俺が連れて行く。いいだろう?」
ヘンドリクセンはAを凝視して何かを考えた後、そう言った
?「待って下さい、彼女の処罰はドレファス聖騎士長が…」
ヘン「おい、連れてこい」
「「ハッ」」
ヘンドリクセンは最後まで聞くことなく、Aを連れて行った
・
・
貴「(どこまで歩いていくんだろう…)」
頭に布を被せられ、どこを歩いているのか分からない状況だ
ヘン「よし、ここでいい」
着いたと思ったら勢いよく布を取られた
ヘン「おい、お前。一般人ではないな?」
突然質問ですか…
正直に答えていいのか悩んでいるとヘンドリクセンが先に口を開いた
ヘン「お前からは魔力を感じる。それも、強化すれば相当強い力だ」
魔力を感じ取られたから私はここに連れてこられたのね…
と思い顔を上げると、目の前にあったのは赤黒い色をした大きな魔神族の死体だった
貴「な、にこれ…」
ヘン「ようやく口を開いたな。20年前に大焼失した妖精王の森で発見された魔神族の屍体だ」
貴「大焼失…?嘘でしょ?」
ヘン「嘘だと思うか?事実だ」
20年前というと…私はもう故郷を出ていた…。だから知らなかったのか…!
ヘン「そんなことを気にするとは変な女だな。…お前に守りたいものはあるか?」
貴「…は…?」
話の流れが全く見えないヘンドリクセンの進め方にAは思わず間抜けな声を出した
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トロンボリ - すごくいいです! 一瞬でお気に入りでした! (2015年6月9日 19時) (レス) id: 20413c34ea (このIDを非表示/違反報告)
有栖院 御枝(プロフ) - 凄くいい作品ですね!すぐお気に入りに登録してしまいました!応援しています。頑張ってください (2015年3月13日 12時) (レス) id: f0369a22dc (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - すかぁれっとさん» ありがとうございます!頑張りますね! (2015年2月10日 22時) (レス) id: debaada4f5 (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - あんみさん» 隠された力…魔神ですね!コメントありがとうございます!ドキドキものを書くのは私の目標でもあるので、これからも頑張ります! (2015年2月10日 22時) (レス) id: debaada4f5 (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - 瀬結さん» キング可愛く書けてますか!?よかった…!そういってもらえると安心します!更新、頑張りますね! (2015年2月10日 22時) (レス) id: debaada4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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