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貴「失礼します…」
部屋のドアをそっと開ける。
座っていたのはボール取りをした時のおじいさんだ
ネテロ「いやぁ、久しいのぉAさんや。とりあえず座りなされ」
貴「あっ、はい!」
ネテロ「さて、いくつか質問をさせてもらうぞい。まず、なぜハンターになりたいのかな?」
貴「えっ…」
ゲームを一生して生きていきたいから、なんて言えない…(汗
貴「…ちょっと、家の事情でお金がいるから…。あとは…自由になれるかな、って…」
ネテロ「ふむ。なるほど。では、おぬし以外の8人の中で一番注目しているのは?」
Aはうーん…と唸ったあと、口を開いた
貴「99番と405番…。あ、悪い意味で44番」
ネテロ「44番、ヒソカじゃな。では、最後の質問じゃ。8人の中で一番戦いたくないのは?」
貴「さっきと同じ99番と405番。できれば…403番と404番の二人とも戦いたくないです」
ネテロ「うむ、ご苦労じゃった。お主は…」
貴「?」
ネテロがAを見る。Aはなんだろう、と首を傾げた。
ネテロ「日本の…有名な隠密一家の一人娘かの?」
貴「!なんでですか?」
ネテロ「いやぁ、ボール取りが終わってから少しお主の事を調べたんじゃよ。中々の身のこなしじゃったからの」
貴「そうですか…。はい、その通りです。でも、もうその家はありません」
ネテロ「知っておる。その家は地面に沈むようにして崩れとったらしい。お主はもっと強くなれる。頑張るんじゃよ」
貴「私が…ですか?」
ネテロ「うむ。引き止めて悪かったの。下がってよいぞ」
貴「はい…。失礼しました」
廊下に出てため息を一つつく。
ネテロ会長に家のことを聞かれた時、ハンゾーさんの時みたいに話を遮ろうと思わなかった。
むしろ答えてしまえ、と、そんな気持ちになっていた。
貴「皆に話したからかな…」
今までは自分がその家の一人娘だと言うことで、話すと自分が責められるんじゃないか、と心のどこかで怖かっていたのかもしれない。
しかし、四人に話して、責めるどころか逆に心配してくれたことがAの心のつっかえを取り除いていたのだ。
貴「なんだか、スッキリしたなぁ。あと少し、頑張らなくちゃ」
ハンター試験終了まであと少しだ。
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葉桜ノ咲 - シロォォォォォォォォォ!! (2016年9月25日 21時) (レス) id: 8346ebd752 (このIDを非表示/違反報告)
キンプリloveアイカ! - 面白いですね〜! (2015年6月13日 21時) (レス) id: c5d62240b1 (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - 黒瀬優希さん» ですよね!もう、ずっと話してても飽きなさそうです!あ、了解しました! (2014年11月2日 16時) (レス) id: debaada4f5 (このIDを非表示/違反報告)
黒瀬優希(プロフ) - アストルさん» わかります!占いツクールの友達がリア友だったらな〜って思うことがよくありますw(落ちます! (2014年11月1日 23時) (レス) id: 4cf6869eaa (このIDを非表示/違反報告)
アストル(プロフ) - 黒瀬優希さん» 唯一話せる場所ですからね!笑 近くにここで出会ったような方の友達が居たらもっと楽しいだろうけどですねww (2014年11月1日 23時) (レス) id: debaada4f5 (このIDを非表示/違反報告)
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