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55.「遠征1日目」後半 ページ8

カノン「大丈夫だった?!クレイ?」

クレイ「大丈夫!!」

クレイはそう言っていたが、少し浮遊魚の鰭が腕に当たっていたのかクレイの腕は赤くなっており少し血が滲んでいた。
すぐさまエメットが動き出す。

エメット「ごめんね。僕のために…『治癒』」

エメットはクレイのけがの部分に手を被せ『治癒』という。
すると、エメットの手から明るい緑色の光が出たかと思うとクレイの怪我がみるみる治ってきた。
私は初めて見る回復魔法に目を輝かせたりもしたが…

カノン「私…何もできないね…」

私は魔法も使えないし…回復もできない。
守ってもらってばっかりだ。
みんなは目を少し見開いたが、クレイが言った。

クレイ「お姉ちゃん。お姉ちゃんは人型の使い魔を出せたんだよ?そのうち魔法も使えるようになるし…気にしないでも大丈夫!!」

クレイの言葉にエメットも頷く。
するとミカも言った。

ミカ「私こそ何もしてないです!」

「もっと微弱ながら皆さんの役になりたい。」といった。
ミカさんってこんな人だったけ…?
いつも、私をいじめるときの中心にいた子だったから…。
こんなことを言う人だと思っていなくて少し驚いた。

クレイ「もう少し先にいたら、今日はここで終わろ!」

クレイの言葉にみんなは頷き、再度私たちは歩き出した。





しばらくの間歩いていると入り口は狭いが休憩(寝れるような)スペースを見つけた。

エメット「いいところ見つけたね!」

エメットがそういい、中に入ってみる。

エメット「中も広くていいし…これはクリスタル…かな?少しだけど明るいよー!」

エメットに続いてみんなが中に入る。

クレイ「ハァ―…疲れたぁー…。あれから魔物、出てこなかったけど…やっぱり疲れるねー…。」

クレイの言葉に頷きながら、今日のことを振り返る。
ワームの群れに浮遊魚か…
2種類の魔物しか今日は見なかったけど…深く進むにつれてきっと魔物も増えてくるだろうし、強くなってくるんだろうな…。っとそんなことを考える。

エメット「パンを持ってきてるから適当にご飯済ませて、今日はもう休もう。」

エメットの提案にみんなは頷いた。

さんず様が描いて下さりました!!→←54.「遠征1日目」中半



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作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ナルス(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます!! (2018年2月4日 2時) (レス) id: 0c168f8630 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き楽しみにしてます!これからも頑張って下さい!! (2018年2月3日 2時) (レス) id: 0b9483743a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナルス | 作成日時:2018年1月22日 19時

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