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54.「遠征1日目」中半 ページ7

前にいたクレイたちも急なAの行動に驚いてこちらを見ている。
Aは私たちに目もくれず、刀を取り出し、私たちが今まで通ってきた道をすごい勢いで追いかけてきた何かを弾いた。

パキョッ

骨が折れるような音がした。
次に瞬間Aは弾いたものが壁に当たったのか大きな音が鳴った。
私は慌ててAの腕を見る。

カノン(折れてない…?)

骨が折れるような音が確かに聞こえたはず…
訳が分からずAの腕をまじまじと見ていると、

A「…なんだ?」

カノン「いや、骨が折れたような音がしたから…。」

私の言葉にAが「あぁ…」というと、壁にぶつかったものへ指を指す。

A「それは、あっちだ。」

今でも砂埃が立っている場所を私たちが見ると、煙の中からフラフラを白いものが出てくる。
骨のような白い節々がある。

カノン「…魚?」

エメット「浮遊魚ってやつだね。」

エメットが言った。
魚といったが、身や皮はなく目もない。
ただ、魚の骨が宙に浮いているものだった。
すごい勢いで、Aに突進し弾かれたのか頭の骨にはひびが入っていた。

A「来るぞ!!」

Aが叫ぶ。
浮遊魚は、今度はAに向かってではなく、回復のエメットに向かって突進してくる。

クレイ「っ?!」

エメットを庇うため、エメットの前にクレイが入り込み攻撃を受け止める。
受け止めたのはいいけど、弾き返せずクレイの持っている剣と浮遊魚の頭がジャリジャリと嫌な音を立てる。
どうすればと思っていると、クレイが抑えとめている浮遊魚をAが回し蹴りで蹴飛ばした。
またもや、すごい勢いで壁にぶつかる浮遊魚。
それを追いかけてAが走り出し、地面に倒れこんでいる浮遊魚の脳がある部分に刀を突きさした。
すると、先ほど痙攣していたようにびくびくと動いていた浮遊魚が動きを止め、完全に死/
んだということが見て取れる。
私はクレイに駆け寄る。

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作品ジャンル:ファンタジー, オリジナル作品
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ナルス(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます!! (2018年2月4日 2時) (レス) id: 0c168f8630 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き楽しみにしてます!これからも頑張って下さい!! (2018年2月3日 2時) (レス) id: 0b9483743a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ナルス | 作成日時:2018年1月22日 19時

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