80.「役に立ちたい。」 ページ34
＜カノンside＞
Aとクレイが戦っている…。
エメットはミカの目の治療中…。
(なんか、Aを陥れたとしても一緒に戦ってきた奴を見捨てることはできないとか何とか。)
…。
なら…私は……？
カノン「何か…何かAたちの役になれるもの…。」
そんなことを言いながら考える。
役に立ちたい…。
もう見ているだけは嫌だ。
一瞬だけ…手が光った。
本のようなものが私の手から出てくる。
カノン「これは…。」
私の武器…？
ページをめくっていく、呪文のような文字が多く書かれていた。
どれが、威力が強いのかわからない。
とりあえず最後のページに書いてある文字を読んだ。
カノン「『カインド』……。」
そう唱えると、私の目の前に炎の塊が渦巻いている。
炎魔法……？
時間をかけるごとにだんだんと多いくなっている。
エメット「カノン…マジかよ……？」
私の今の状況を見てエメットが言った。
「魔力…多すぎんだろ……。」そういうエメットを無視して、私は赤のAに向かって炎の塊を投げた。
Aとクレイは迫ってくる炎の塊に気づいたのか避ける。
一人逃げ遅れた赤のAは炎の塊に飲み込まれた。
A「…さっきの……カノンが出したのか…？」
クレイ「すごいじゃん…！お姉ちゃん！！」
そう言いながら、クレイが抱き着く。
それがうれしくて、まだ終わってないのに笑ってしまった。
A「…。」
Aは赤のAの方を向いていて様子をうかがっている。
炎の中から出てきた赤のAは、服がボロボロでところどころダメージがあるってことが分かった。
A「あいつは俺が仕留める。頼むがアイツを抑えてくれ。」
Aが動き出し、赤のAを地面に叩きつけた。
クレイ「『双剣拘束』。」
クレイの言葉とともに空から4本の剣が赤のAの手の甲や足の脹脛に刺さった。
渡しにも束縛術とかあるのかな…。
ページをめくると、それらしい名前の呪文があった。
カノン「『炎枷』。」
炎は赤のAの手を巻き、クレイが刺した剣に絡まった。
A「ありがとう。」
そう言いながらAがとどめを刺そうとしたとき。
エメットが言った。
エメット「ちょっと待って、これってさ。」
エメットの言葉にみんながこちらを向いた。
「こいつ…倒したら、その人格であるAも消えたり…なんて……しないよな…？」
少し寂しそうに言うエメット。
Aの方を見ると、微妙な顔をしていた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 27人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナルス(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます！！ (2018年2月4日 2時) (
レス) id: 0c168f8630 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！！ (2018年2月3日 2時) (レス) id: 0b9483743a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ナルス | 作成日時：2018年1月22日 19時
