78.「来た。」中半 ページ32
A「なっ…！」
驚きで声がうまく出なかった。
此奴が…魔女……？
あの時の…俺を嵌めたやつ。
だから、あの時ミカは俺に『変わってない。』と言ったのか…。
俺にはミカに会って話した記憶はないから…もう一人の俺とあっていたのだろう。
そんなことを考えていると、もう一人の俺が動き出し俺の首を絞めようとする。
A「っ…。」
あまり抵抗もできず、首を絞められる。
息が詰まる…。
そんな中クレイが止めた。
クレイ「まって。」
「なんダよ。」と言いながら、俺の首を離すもう一人の俺。
どうやら話は聞いてくれるらしい。
クレイ「パスが細いんでしょ？なら無理やる広げればいいじゃない。」
クレイがそういいながら、カノンに近づきキラキラ光るものをカノンの口に入れた。
「噛んでもいいし、そのまま飲み込んでもいいから食べて。」そういうクレイにカノンは「なにこれ？」と言いながらそれを飲み込んだ。
その瞬間、凄い勢いで魔力が流れてきた。
A「な…。」
俺がクレイを見ながら目で訴えると、クレイは手の中にあるビーみたいな小さなものを見せる。
クレイ「魔法石よ。」
なるほど…今はそんなものがあるのか…。
見る見るうちに力が戻ってきている気がする。
赤のA「もうイイか？」
律儀に待っていてくれたもう一人の俺が焦れたように言った。
返事を返そうとカノンが口を開けようとしたのと同時にもう一人の俺が俺に向かって刀を振りかぶった。
俺は刀を出し、攻撃を受け止める。
…。
重いな…。
まだ魔力が完全に回復しきれていないのか、弾き返せない。
クレイ「私も手伝う。」
クレイは剣を2本だし、後ろから攻撃をする。
それを避けるもう一人の俺の刀が緩んだすきに、何とか刀を弾き返す。
そのまま部屋から追い出す。
カノンには悪いが壁をぶち抜きながら…。
もう一人の俺は、凄くうれしそうな顔で戦っている。
多分、中々ない戦いに興奮しているのだろう。
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ナルス(プロフ) - ひなたさん» ありがとうございます！！ (2018年2月4日 2時) (
レス) id: 0c168f8630 (このIDを非表示/違反報告)
ひなた - 続き楽しみにしてます！これからも頑張って下さい！！ (2018年2月3日 2時) (レス) id: 0b9483743a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ナルス | 作成日時：2018年1月22日 19時
