魔界最強の俺はどうやら人間界最低ランクの女の使い魔に選ばれたらしい。【男主】 (ページ7)

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5.｢いらない人間なんていないって言うけれど…。｣前半ページ7

学校についてＥランクの教室のドアを開けると真っ先に飛んでくるのは、ナイフなどの刃物。

こんなのは初めてされた時は傷が耐えなかったが、魔法が使えない代わりのように私の体は運動神経がとてもよかった。

流石に何日も続けられるとある程度流れが読めてくるのか、今では簡単に避けられる。

カノン「……君たち、飽きないね。」

目を伏せたまま、言う。

何処からか誰かの歯ぎしりが聞こえたような気がした。
皆が動けない中1人の女がカノンに近づいた。

モブ子A「…えーと。カノン…さんでしたっけ？貴方のような出来の悪い娘さんをお持ちになった両親は嘸かし大変なんでしょうね。」

ため息をつきたくなった。

毎度事だ。

私の親について話してくる奴…

カノン「…そうね。きっと大変なんでしょうね。でもあなたに言われたくはないわ。だってあなたも私と同じＥランクじゃない。」

負けるものか。
その手の弄りなんかに。

カノン「それにしてももう、私を弄るネタでも尽きたのかな？ココ最近は同じネタになったね。」

私が挑発するように言うと、モブ女Aは悔しそうな顔をする。そんな顔も束の間、すぐに余裕そうな顔をすると、私に向かって手を持ち上げ言った。

モブ女A「魔法が使えない″落ちこぼれのカノン″さん？こんなに近いなら何発かは当たるわよね？」

私がその言葉を聞いて避けようとした時モブ女Aの手から焔が出てきた。

カノン「ッ!!………あ″ぐ!?!」

顔面は免れたが、肩に当たった。

モブ女Aから素早く離れ肩に手を添える。

モブ女A「アハハハハ!!!!いいザマよ!!魔法も何も出来ないのに貴方がアタシをイラつかせるからよ!!」

モブ女Aの言葉に周りの子も加わって挑発してくる。

モブ男A「やめろってモブ女A!!コイツの親っていい所奴だから下手すりゃ追放されるぜ？ww」

男の声がする。

時間が経つにつれてジクジクと痛みが増してきた。

カノン「………ッ…。」

痛い。

いたい。

添えていた手がピクリと動いて傷口に触れる。
そんな微かな刺激にも反応していたい。

別に血が出ている訳では無いが痛みで段々と目の前が暗くなってきた。

カノン「……ゔ…。…。」

地面が近づいてくる。
心無しか少し気分が軽くなった気がした。

そして、また、誰かの声が聞こえる。

何を言っているのか分からないまま私の意識は暗い闇に引きずり込まれた。