魔界最強の俺はどうやら人間界最低ランクの女の使い魔に選ばれたらしい。【男主】 (ページ6)

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4.「いらない人間なんていないって言うけど…。｣前半ページ6

＜カノンside>

私がAに会う前の1日前。

私の家は俗に言う大富豪というものだ。

父と母は優秀な魔法使い。
そして……妹も。

小さい頃から、勉強などは家に家庭教師等がいて成績は割と良い方だった。

しかし、成績が良いから優秀な魔法使いになれるとは限らない。
そのいい例は私と私の妹だ。

妹は成績は悪いが父と母の血液を受け継いでなのか、魔法使いとしてとてもいや、考えられないほど優秀だ。
それに引き換え私は、魔法も使えなければ使い魔も出せない。

どういう原理なのかはわからない。

私は、ベッドから起き上がり窓を開ける。

今日は、天気がいい。

カノン「今日もいい天気だなぁ。」

きっと私の分の朝ごはんはないだろう。

そんなことはもう、1年前から当たり前になった。きっと私のことなんてどうでもいいのだろう。
けれど餓死しないようにはしているのか、なんなのかは知らないが朝起きると私の机にはお金が置いてある。
きっと、父が置いているのだ。
昔はよく父が私を庇っていてくれていたのだ。
母はきっと私が生まれた頃から嫌いだったのだろう。
母の優先順位はいつも妹が先で…
私とクレイが喧嘩した時でもどんなにクレイが悪くても私が悪者だった。

カノン((そんなこと…もう、どうでもいいけど))

私の１日が始まる。

地獄のような１日が……。