魔界最強の俺はどうやら人間界最低ランクの女の使い魔に選ばれたらしい。【男主】 (ページ37)

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35.｢再度学校に…。｣ページ37

＜カノンside＞

朝起きると、隣(ベッド)にAが座って目を閉じていた。
寝ているのかなと思ってのぞき込んだら起きていた。

A「…。なんだよ。」

カノン「寝てなかったんだね。」

A「魔物はあまり寝ないからな…。それより準備しないといけないんじゃねえの？」

カノン「あ…。」

昨夜のことを考えるとどうしても行きたくなくなる。
私が黙り込むとAも黙り込む。
今日は何があるのか…。
学校だけではない。
両親にもAのことを言っていないのだ…。
そんなことを考えていると扉が開く。

クレイ「お姉ちゃん！きょう学校行ける？」

荒々しくクレイが入ってくる。

カノン「うん。」

後々になってくると、余計に怖くなってくるだろう…。
面倒なことは早めに終わらせた方がいいに決まっている。

クレイ「本当に大丈夫？」

私があまりにも暗かったせいかクレイが聞き返す。

カノン「大丈夫。一緒に来てくれるんだよね…。」

クレイ「私はランクが違うから、はじめしか居られないけど…。」

A「大丈夫だ。カノン、カノンの身に何かあったら俺が守る。」

カノン「うん。」

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学校についた。
私の周りにAとクレイがいるためだろうか。
登校中に邪魔してくる人たちが横目に見てくるだけだ。
…。
注目はいつもに増して多いけど…。

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何事もなく校内に入った。

クレイ「私はここまでだから…。A…よろしくね!!」

クレイの言葉にAの方を向くとAは無言で頷いていた。
靴箱からクレイと別れ、Aと共にEランク教室に行く。
周りからチラチラとみられてはいるが何もしてこない。

カノン「…？」

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教室の前についた。
ドアを開けると何が飛んでくるのかわからない。
手が震える。
…。
一息つき心を落ち着かせる。
大丈夫。
私の隣にはAがいるんだ。
私は震える手で教室のドアを開けた。