魔界最強の俺はどうやら人間界最低ランクの女の使い魔に選ばれたらしい。【男主】 (ページ30)

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28.｢妹の過去？｣後半ページ30

母「クレイ、何なの？この点数は？」

クレイ「で、でも。お母さん。85点だよ!お姉ちゃんと勉強したんだから!!」

母「何言ってんの。あんた。カノンは100点なのよ?!もっと勉強しなさい!!恥ずかしいのは私たちなんだからね!!」

父「まぁまぁ、クレイも頑張っていると俺は思うけどね」

母「あなたは黙ってて！しばらく友達と遊ぶのと部屋から出るのは禁止よ!!」

クレイ「え…。お姉ちゃん…。」

母「ダメ!!お姉ちゃんに教えてもらっちゃダメ。あんたに割く時間はカノンにはないの!頭の出来が違うんだから!!」

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クレイ「いつもそうだ。私のお母さんは私とお姉ちゃんのことを比べたがる。『あなたのお姉さんはこうだったのに…。』とか『なんでお姉さんは何でもできるのにあなたは何もできないの？』とか…。そんなン言われてたら…大好きだったお姉ちゃんもその分だけ憎たらしくて……嫌だった。」

Aはいまだにしゃべらない。
今でもお姉ちゃんのことは好きだ。
でも、どうしても両親のことを考えると腹立だしく感じる。
一度、他人に口を開いてしまったらもう止まってくれない。

クレイ「私と付き合ってた人もそうだった。『君よりお姉さんがいい』って!!なんで？私は何もしてないのに…!どうしてお姉ちゃんは私の欲しいものを持って行ってしまうの…？」

私が話していると、さっきまで黙って話を聞いていたAがやっと口を開いていった。

A「何も…しなかったからだろう？」

　 Aの言葉が私に突き刺さった。