桜色の男の子2

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馬小屋に着き中に入れば
可愛らしい馬が僕をジッと見つめている




『ふふ、可愛いね』




口元をひとなですれば
ペロペロと手を舐めてくる




鶴丸「お、Aじゃないか
どうしたんだ？」



『お疲れ様、鶴丸ちゃん
別にこれと言って用はないんだけど・・・

まぁ内番やったことなくて
気になって来ちゃった』



そう言うと
今度は後ろから声がかかる




薬研「へー、なら今度大将に言って
一緒に馬当番してみるか？」


『え、本当？』


薬研「もちろん」




そう笑う薬研ちゃんの顔は
かっこいい








『凄い、慣れてるね』



テキパキとこなす二人にそう言えば
嬉しそうに



鶴丸「そうか！？」



と振り返ってくる




薬研「馬の体調管理とかは
一応俺っちがやってるんだぜ」


『え！？凄い、そんなことまで・・・』


鶴丸「畑なんかは光坊やら歌仙やらが
担当することが多いな」


『へぇ〜！』



やっぱり厨房に立つ人たちは
畑当番なんかになりやすいのだろうか



これぞ”適材適所”、だ







鶴丸「今日は内番担当で
驚きを挙げられんですまんな」


『あぁ、要らないから大丈夫！
僕もう行くね、ばいばい』



鶴丸「え」

薬研「ぷっ・・」



大きく手をふり
今度は馬小屋を後にする






鶴丸「あ、あんな言い方しなくても！！！！」

薬研「間違ってねぇからな」

鶴丸「絶対に”あっ！”と言わせてやる・・・」





後日、とんでもない大きな落とし穴に
落ちることとなるのは


Aは知る由もないのである

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