桜色の男の子2

♧ ページ25

師匠がこの本丸にきて約1か月






後藤「なぁなぁ！今日は俺と手合わせしようぜ！」

厚「一昨日やっただろ！今日は俺と！！」

太鼓鐘「いやいや今日こそ俺と！」

愛染「あー！！！！お前らズリィぞ！」

大包平「待て！！！今日は俺とだ、ホムラ！
試したいことがあるのでな」

後藤「大包平さんは昨日やってたじゃん！！！！」






もう・・・ほんと・・・
”大人気”の一言に尽きる







山鳥毛「どうした、お嬢
つまらなさそうな顔をして」


『べーつーにー』





大広間で絡まれる師範を
寝っ転がりながらジーッと見つめる

初めて出軍に行った際、初めてにも関わらず
敵を一掃し、しかも負傷した太郎ちゃんを抱きかかえて帰還


その際に語られた出軍先での話に
短刀ちゃんたちは釘付け

大包平ちゃんみたいに戦術やらを聞く人たちも出てきて





僕が師範と話せるのは寝る直前のみ


しかも師範も僕も寝るのが早いから
話そうとしても眠気に襲われて直ぐに寝てしまう





姫鶴「Aはホムラが取られちゃって
つまんないんだよねぇ〜」


『そんなことないもん』





ヨシヨシと頭を優しく撫でられ
そのまま姫鶴ちゃんの膝の上に座らせられる





『はぁ〜、あ〜』


山鳥毛「長いため息だな
・・・噂をすれば」



大包平ちゃんたちの集団から詫びを入れる様に離れ
師範は真っすぐ僕の方へと向かってくる





ホムラ「A少年、今少し良いか？
”呼吸”について話したいんだが」


『もちろんですよ！』


姫鶴「ぁ、」





師範の申し出にガバッと立ち上がり
自身の部屋へと向かう







姫鶴「・・・・行っちゃった」



山鳥毛「今度は姫鶴がご機嫌斜めかな？」




姫鶴「そんなんじゃねぇし」




不満そうにそう言うと
バタンッと畳の上に寝っ転がれば

山鳥毛がクスクスと笑い始める





日光「・・あ、姫
お腹を出して寝ると風邪をひきます」


姫鶴「うげぇ〜」





たまたま通りかかった日光に
お母さんみたいなツッコミを入れられ



今度はうんざりした声をあげた

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