【APH】今日も首都は大変なり。

イタリアさんと日本さん。 ページ7

「ちゃおちゃお〜!待ってたよドイツにプロイセンに、ベッラぁああ!!」
「御待ちしておりました」



長時間のドライブを終え、イタリアさんの家に着けばもう日本さんは来ていた様で家主のイタリアさんと共にひょっこりと顔を覗かせていた。どうやら今回は私達が最後だったらしい。まぁ車で行けばそりゃあ当然か。何て思考していればわぁああと謎の歓声と共にぎゅむりとイタリアさんに抱き締められていた。いつの間に…とは思うがまぁ彼はまさにイタリア人らしく女の子をすぐにナンパしてしまう性質なのでそこまで気にしていない。


「今日も可愛いね、近くにお洒落なカフェがあるんだけど一緒にどう?」
「え、あー…」


きゅっと手を包まれ、イタリアさんらしくない如何にもかっこよく決めた顔で誘われ思わず口篭る。行きたいのは山々なのだが…どうも後ろからの殺気が怖い。何か後ろの元上司今ヤバイことになってないかな。



「あ、兄貴……顔が大変な事になってるぞ…」
「あ"?」
「い、イタリア君早まってはいけません、今なら間に合います!!」


ほら、思った通り…というか殺気がぴりぴりと突き刺さる様な感じがするから本当に何だろう、寿命が縮む。それよりイタリアさんまだ決め顔でどう?なんて聞いてくれてるけど命大丈夫かな。というか気付いてないよね後ろの悪魔に。もう日本さんなんて顔真っ青だよ。



「え、皆してどうし………ヴェ………」
「よぉイタリアちゃん。……で、俺のベルリンと、何するって?」
「何でも無いであります!!!助けてドイツ〜!!!」
「イタリア…あまり兄貴を刺激しないで貰えるか………」
「うん、降参するよ…白旗振るから許して………」



鬼の形相をしているであろうプロイセンをイタリアさんが目にした瞬間、目の前から物凄いスピードで彼は消えていた。流石逃げ足は早いイタリアさん。気付けば涙目で白旗をぱたぱた振りながらドイツの後ろに隠れていた。そして残された私の後ろには不機嫌度Maxのプロイセン。え、詰んだ。

助けて危険。きっと危険。→←お仕事しよう。後ろは気にするな。

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